国内女子ツアー

今季未勝利の大山は、初優勝を掴めるか!?

2007/05/03 00:00
10番で長いバーディパットを沈め、思わずバンザイ!の大山志保

今年の女子ゴルフ界は、開幕戦は米山みどり、第2戦は木村敏美とベテラン勢が連勝し、その後は上田桃子佐伯三貴が初優勝を達成するなど、若手の活躍が目立っている。その間には韓国人選手の優勝もあるが、やはりそろそろ実力者に本来の力を発揮して貰いたいところだ。

今大会は今季初の4日間競技、実力が結果に反映されやすい大会だ。去年の賞金女王で、今大会のディフェンディングチャンピオンでもある大山志保は、初日イーブンパーの21位タイ、首位と5打差とまずまずのスタートを切った。結果だけ見れば平凡だが、今日のラウンドには何か“雰囲気”が感じられた。

出だしの10番は、セカンドをピン上10mにつけると、この長い下りのパットを沈めてバーディ奪取。いきなりバンザイが飛び出した。その後は、2つのバーディの後に2つのボギーとスコアを伸ばせなかったが、迎えた6番パー5。セカンドを右に曲げた大山は、3打目を目の前の木に当ててしまう。残り50ヤードの第4打。これがなんとそのままカップに吸い込まれるチップインバーディ。コーチのジェイ氏の証言によると、「(大山は)バンザイしながら5回ジャンプした」ということだ。

本人も「あれは、めちゃくちゃラッキーでした」と笑う。実はこの日の朝、大山は練習場で首を痛めてしまい、今日は一日その痛さばかりが気になっていた。「立っているだけでも痛くって・・。ミスしても、そっちに集中せずに切り替えが早く出来たので、結果的には良かったのかな」。流れが良い方向に向かっているときは、こんな風なのかも知れない。

4日間の戦いはまだ始まったばかり。明日は同じペアリングで8:19のスタートとなる。風が吹く前の午前中、スコアを伸ばすには絶好の時間帯だ。

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka