国内女子ツアー

バーディを獲るたびに、チャリティに貢献する上原彩子

2007/05/11 00:00
上原彩子の左足にさりげなく光るピンクリボン

「ヴァーナルレディース」初日、最終18番で15mのバーディパットを見事に沈め、通算3アンダーの単独首位に立った上原彩子。4月の「フジサンケイレディスクラシック」では、最後まで優勝争いに絡んで2位に入るなど、今季好調を維持している。

その上原のズボンには、ピンクリボンのバッジが光っている。ご存知の方も多いと思うが、これは乳がんの早期発見、定期健診の重要性を訴えるピンクリボン運動を象徴したもので、上原の場合、1つのバーディを獲るごとに1,000円をこの活動に寄付している。

きっかけは、04年にプロ入りした際、契約メーカーのウィルソンスタッフから勧められたからだというが、本人はここ数年、活動に貢献できていない(バーディが獲れていない)ことをちょっぴり気にしていた。「私がやっていることに気付いてない人も多いんじゃないですかね」と心配気だ。

しかし、上原のキャディバッグや、ウェッジにも同じようにピンクリボンが付いているので、良いスコアを出してテレビやギャラリーの目に触れ、しかもバーディを量産することで活動に大きく貢献できる。こんな事も、上原の一つのモチベーションになっているようだ。

今年のシーズン当初から使っている新ドライバーは、「飛距離が去年より最低でも10ヤードはアップしている」との事で、今大会のコースも去年に比べて大分楽に回れていると喜んだ。この調子なら、去年以上のバーディを獲って沢山チャリティに貢献するという目標も、難なく達成出来るだろう。

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka