国内女子ツアー

横峯留衣流「メンタルの強化方法」

2008/03/21 19:42
ホールアウト後、橋本コーチと共に申智愛を見に来た横峯留衣

「PRGRレディスカップ」初日、横峯さくらと同じく通算1アンダーで7位タイにつけた横峯留衣は、言わずと知れた横峯家3姉妹の長女だ。プロデビューから順風満帆の活躍を続けるさくらと違い、留衣は2003年にプロデビューしたものの、昨年までの5年間で最高位は24位タイ。年間獲得賞金でも100位以内に入れていない。

「練習ではさくらより上手い」と、もっぱらの評判だが、問題は本番で出てしまう気持ちの弱さ。特に国内ツアーでは、どうしても妹と比較され、余計なプレッシャーから自滅してしまっていた。

そんな留衣は、昨年から活躍の場を欧州女子ツアーに求めた。外国が苦手なさくらと違い、海外の開放的な雰囲気が肌に合うという留衣は、「すごい楽しいです。辛いことはほとんどなくて、まぁ英語がしゃべれないくらいですね」というが、英語を覚える気は全くなく、すべて日本語で体当たり生活を送っているという。その結果、昨年の欧州女子ツアーのファイナルQTで27位に入り、今年のフルシード獲得に至った。

そんな海外での武者修行が、今週の試合でも生きた。「前半で打っちゃう癖がある」という留衣は、信頼を置く橋本大地コーチにキャディを依頼し、その課題を克服。「自信がつきました」と笑顔を見せた。技術はあっても、メンタルが伴わないと良い成績が残せないのがゴルフの難しいところ。

留衣が秘密を教えてくれた。「橋本さんのところに一緒に通っている子(有馬君)も、気持ちが弱くて…。橋本さんが、自分はイケ面だと思って自信を持てって言うんです。『俺、イケ面精神!』いいでしょう?今日は私もこれで行きました!」(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka