初の予選突破なるか?好発進の横山倫子
「リゾートトラストレディス」初日、通算3アンダーの8位タイと好スタートを切った横山倫子は、昨年プロテストの最終ホールで1m弱のパットを外して服部真夕と同スコアとなり、最終ラウンドの成績により2位に甘んじた経験を持つ。
「半年くらいショートパットで悩んだ」というが、今はその困難な時期も乗り越えた。「もし、プロテストで1位になっていたとしても、真夕のようにシードを獲れる自信はなかったし、ツアーに出てもボロボロになっていたと思う。半年、勉強させてもらって良かった」と、その経験は前向きに捉えている。
今季、ツアーに出場するのは3試合目。前の2試合はいずれも予選通過はならなかったが、今週の開幕前には「調子もいい感じだし、だんだん試合に慣れてきましたよ」と頼もしい言葉を残していた。この日はペアリングにも恵まれて、同じ香川西高校の先輩の吉田藍子と、仲の良いぺ・ジェヒと同組。いつも緊張してしまうというスタートホールも、「リラックスして出来ました」と、バーディ発進で乗り切った。
米ツアーで戦う宮里藍とは大の仲良し。「不安な時はいつも頼っている」という宮里に、試合前日にメールを送ると、「手をぶらぶらさせたり、深呼吸したりして、ゆっくりやれば大丈夫」と励ましの言葉を貰ったという。
「ゴルフでは藍ちゃんにはかなわない」という横山だが、プロとして意識していることがひとつある。「私はすごく波があると思うけど、見ている人が嫌な思いをしないように、失敗しても怒ったりしないで、すべては自分の結果なんだと受け止めたい。特別飛ぶとか、パターが入るとかがないので、プレースタイルが私の持ち味です!」今季3試合目で初の予選突破が期待される横山。決勝ラウンドでも、自身のプレースタイルを大勢のファンに見せたいところだ。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka