2年半ぶりの60台!まだまだ元気な高又順
上田桃子や横峯さくら、それに大山志保など若い人気選手の活躍で盛り上がりを見せている「サントリーレディスオープン」だが、その影でベテラン選手も気を吐いている。
大会3日目に、約2年半ぶりの60台を出したのは高又順(コウ・ウスン)。メジャー2勝を含む通算8勝を上げている高だが、昨年は出場した28試合ですべて予選落ち。全く賞金を稼げずにシーズンを終えたが、初めて挑んだファイナルQTで25位に入り、なんとか今年の出場権を獲得した。
QT通過後は、「今年が最後の一年だと思って」一念発起。毎日4~5時間はジムに通い、プールや筋力トレーニングで体を鍛えた。その甲斐あって、今年はドライバーの飛距離も20ヤード近く伸び、アイアンも全盛期の距離を取り戻しているという。シーズン中も週に1度はジムに通って、筋力維持に努めているそうで、今年はアプローチとパットも良くなったというから、肉体的な健康は精神面にも影響しているのだろう。
今週は、「昔のスイングを思い出した」と初日から好調なゴルフを続け、3日目に「68」をマーク。通算2アンダーの12位タイと好位置につけている。
「明日は5アンダーを出して、私も(優勝争いの)仲間に入れてもらいたい。プロゴルファーはゴルフの調子が悪いと、道が真っ暗。でも、調子が良ければ幸せなの」と本当に嬉しそうな笑顔で話す。聞いているこちらまで、その幸福さが伝わってきて、なんだか元気を貰った気がした。(編集部:今岡涼太)
■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール
1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka