単独2位の笠りつ子、パー3が怖い!!
国内女子ツアー「ニチレイPGMレディス」の初日。雨の中のラウンドで笠りつ子が5アンダーをマークし単独2位につけた。今季、開幕戦から5試合連続で予選落ちを喫した笠は、その後3試合連続で予選を突破。その3試合目となる「クリスタルガイザーレディスゴルフトーナメントゴールデンスペシャル」では、初日に単独首位に立つと、2日目も首位タイ。最終日も優勝争いに加わっていたが、16番パー3で痛恨のダブルボギーを叩き首位の座を受け渡し、単独3位に終わった。
そして、今大会初日。7つのバーディを奪ったが、後半のパー3で2つのボギーを叩いてしまった。ラウンド後、笠は「悔しい!頭の中はパー3でいっぱいです」。どうやら、7週間前のクリスタルガイザーでの悪夢が、今でも頭から離れないというのだ。「前半のパー3はよかったんですよ。でも後半はダメでした」。
フェアウェイからのアイアンショットは良い感触で、ピン方向も狙って打てているという笠に「では、パー3はティアップせずにティショットをしてみては!?」と言うと、「それも考えたんですけど、気づいたらティアップしているんですよね・・・。ティグラウンドに立つと、余計なことは考えないようにしようとして、逆に意識しすぎてしまうんです」。
オフシーズンには、事務所の先輩でもある男子プロゴルフファーの谷原秀人の合宿に飛び入り参加。体力づくりがメインのトレーニングだったため、笠は逃げ出したくなるような日々だったと振り返る。次の日のトレーニングメニューを聞かされた夜には、次の日が来ないでほしいと思うあまり、なかなか寝付けぬ夜が続いたという。
シーズンに入っても関東地方で試合がある週は、火曜日に都内へ出向き、ハードなトレーニングを行っている。今シーズンに入り、体脂肪は実に7パーセントも少なくなったという。筋力がついてきたので、あとは体重を60キロまで増やすのが目標となった。飛距離も伸び、ショットも良いという笠の今の課題は、パー3でのティショットを克服することだ。(編集部:本橋英治)