国内女子ツアー

悔しい!2連続OBを叩いた和田委世子

2008/06/21 17:41
悪夢の13番はあったが、基本的にはいつも笑顔でラウンドする和田委世子

国内女子ツアー「ニチレイPGMレディス」の2日目。最終組の1つ前でラウンドする和田委世子にトラブルが起こった。4アンダー3位タイでスタートした和田は、前半の9ホールをすべてパープレーで終えた。周囲もあまりスコアを伸ばしていなかったので、あまり焦ってはいなかったのだが、我慢していた流れが10番で変わってしまった。

「伏線というか、嫌な流れだなとは思ったんです。10番の3パットがいけないですね」。そう振り返る和田は、11番でパーパットを決めたが、10番でのミスパットのことが頭の中から振り払うことができなかった。12番パー3も確実にグリーンセンターを捉え、バーディチャンスにつけたが、少し打ち切れずパー。

そして迎えた13番パー3。ティショットは狙ったところよりも少し左に行ったが、あまり問題はなかった。2打目でフェアウェイの右サイドを狙い、計算どおり打ち上げの140ヤードを残した。ところが、7番アイアンでの3打目狙いよりも少し左に飛んでしまった。

この13番というのは、美浦ゴルフ倶楽部の名物ホールの1つでもあるが、グリーンの左サイドは3メートルでOBになってしまうのだ。「打った瞬間は、少し左かな!?と思ったらOBだって聞かされて、次は普通なら安全にいきますよね。でも、そのときは『じゃもう少し右に』ぐらいにしか考えていなくて・・・」。打ち直した5打目は少し捕まりが良く、ボールはグリーンに近づくにつれ左方向に流れて行った。

結果、打ち直しもOBとなり「9」を叩いてしまった。このホールだけで4オーバー。上位につけていたが、この1ホールで優勝争いからは完全にかけ離れてしまったと、ホールアウト後に肩を落とした。

昨年末のクオリファイで上位に入り、今季フル参戦している和田だが、12試合に出場して予選を突破したのは5試合しかない。数少ないチャンスで少しでも上位に入り、賞金を稼ぎたいところだが、今大会最終日にスコアを伸ばして来られるのだろうか。米国では高校時代共にゴルフで活躍した宮里藍が、1年半ぶりに首位に立つなど奮闘している。その宮里に少しでも近づくためにも、和田としては結果を出したいところだ。(編集部:本橋英治)