国内女子ツアー

米ツアー・一次予選を突破した大山志保と佐伯三貴

2008/09/25 17:59
今週は第2の故郷・宮城での大会。「知り合いばっかり!」と笑う佐伯三貴

9月16日(火)から19日(金)にかけて行われた米国LPGAツアーのセクショナル・クオリファイング・トーナメント(一次予選)に、日本から出場した大山志保佐伯三貴宮里美香の3選手は、揃って無事通過を果たし、12月に行われる最終予選会に駒を進めた。

今週行われる「ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン」には、そのうち大山と佐伯の2選手が出場する。現時点での2人の賞金ランキングは、大山が14位、佐伯が21位と、2人の実力からすると決して好位置とはいえない。それでも予選会の成績は、大山は4位タイ、佐伯は3位と見事な成績を残している。その裏には、アメリカ特有の大らかな雰囲気も関係しているようだ。

「すっごい楽しかったです」と、大のアメリカ好きを公言する大山は言う。「日本に帰ってくると、なんか暗くなっちゃう」と笑うが、やはりアメリカの水が合っているのだろう。一方の佐伯も、渡米前に江連忠氏の元で2週間の合宿を張った成果もあるというが、「日本ではどうしてもギャラリーに見られている感じがあって、空回りしてしまうことがある。でも、向こうに行ったら大胆に、自分のやりたい事が出来た」と、好調の要因を振り返った。2人ともに、アメリカでは大きな自信を得たようだ。

すでに、来季の賞金シードを決めている上田桃子も日本人選手の活躍を手放しで喜んでいる。「向こうで韓国人選手が上に行くのは、やっぱりあれだけ(韓国人選手が)居るからだと思います。韓国人同士が同じ組で回る事も多いし、やっぱり仲間っていいなと思いますね」と、感慨深げに語った。

一次予選を通過した3選手には、まだ最終予選という大きな壁が残っている。だが、彼女達がその壁を乗り越えてアメリカツアーに進出すれば、俄然日本人選手が活躍する確率も上がるはずだ。その活躍が、日本ツアー全体の盛り上がりに直結すれば、言うこと無しだ。(編集部:今岡涼太)

■ 今岡涼太(いまおかりょうた) プロフィール

1973年生まれ、射手座、O型。スポーツポータルサイトを運営していたIT会社勤務時代の05年からゴルフ取材を開始。06年6月にGDOへ転職。以来、国内男女、海外ツアーなどを広く取材。アマチュア視点を忘れないよう自身のプレーはほどほどに。目標は最年長エイジシュート。。ツイッター: @rimaoka