2020年 SMBCシンガポールオープン

アジア発の次なるスター? キム・ジュヒョンは17歳の逸材

2020/01/18 19:31
韓国のキム・ジュヒョン(写真は2020年香港オープン3日目 Yu Chun Christopher Wong/Getty Images)

◇国内男子&アジアンツアー◇SMBCシンガポールオープン 3日目(18日)◇セントーサGC(シンガポール)◇7397yd(パー71)

大会初日、日本ゴルフツアー機構(JGTO)のホームページで、ちょっとしたトラブルがあった。上位でプレーしているキム・ジュヒョン(Kim Joohyung/金柱亨)という選手の生まれが、1974年10月とあった。実際に彼を目にすれば、それがすぐに疑わしいことがわかる。“肌つや”から言っても、45歳には見えないのだ。実は過去に登録されていた、同姓同名の選手のデータが出力されてしまったらしい。発覚後、すぐに修正。正しくはなんと、2002年生まれの17歳だった。

日本ツアー初出場のキムは目下、アジアンツアーで売り出し中のワンダーボーイ。下部ツアー(ADT)で関藤直熙と賞金王を争っていた昨年11月、レギュラーツアー「パナソニックオープン インディア」で優勝し、ツアー史上2番目の年少優勝(17歳149日)を果たした(最年少はチンナラト・ファダンシルの17歳5日)。

韓国語、英語、タガログ語を操る“トリリンガル”。国籍は韓国だが、幼少期に7年間オーストラリアに住んでいた。その後6年、暮らしたフィリピンでアマチュアタイトルを多く獲得。2018年5月、15歳の終わりにプロ転向して同国ツアーでも勝った。現在は拠点をタイ・バンコクに移して2年以上が経つ。だから今週、視察に訪れている韓国ゴルフ協会のスタッフも「彼のことはよく知らないんだ」というのもうなずける。

「テレビで見ていた選手たちが(目の前に)いる。この試合に出られることが、本当に光栄です」とキム。2016年リオデジャネイロ五輪のメダリストが勢ぞろいしたフィールドで、首位に4打差の4位で最終日を迎える。もっと大きな世界に飛び出す瞬間も、そして日本でも多くの人に認知される日もそう遠くないかもしれない。(シンガポール/桂川洋一)

■ 桂川洋一(かつらがわよういち) プロフィール

1980年生まれ。生まれは岐阜。育ちは兵庫、東京、千葉。2011年にスポーツ新聞社を経てGDO入社。ふくらはぎが太いのは自慢でもなんでもないコンプレックス。出張の毎日ながら旅行用の歯磨き粉を最後まで使った試しがない。ツイッター: @yktrgw

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