2019年 ターキッシュエアラインズオープン

トルコのギャラプラに「ケバブ」がなかった悲しみについて

2019/11/10 10:39
リゾートを感じさせるオシャレな店構え

◇欧州男子◇ターキッシュエアラインズオープン◇ザ・モンゴメリー マックスロイヤル(トルコ)◇7133yd(パー72)

「ターキッシュエアラインズオープン」会場には、10番ホールのセカンド地点脇にギャラリープラザがある。ヤシの葉でふいた屋根はとてもモダンで、お洒落な雰囲気だ。(例えるならカフェバー、いや、洒落た海の家的な…)

コック帽をかぶったリゾート内ホテルのシェフが調理場に立ち、客からの注文をテキパキとさばく。メニューはチーズやローストビーフなどのサンドイッチ(ホットサンドにもしてくれるらしい)に加え、パスタ、スープ、スイーツ、フルーツ…といったメニューがラインアップされている。ビールやワイン、スピリッツも充実している。

コック帽をかぶったシェフらがてきぱきとオーダーを捌いていた

1年を通じて気候に恵まれたトルコ。世界三大料理に数えられるトルコ料理には、フレッシュな野菜や果物がふんだんに使用されている。オレンジジュースを注文すれば、しぼりたてを提供してくれ、サンドイッチのレタスはシャキシャキ。価格は5~10ユーロ(600円~1200円)だ。

メニューに載っていなかったが、無理を承知で「トルコ料理が食べたい」とお願いした。するとマネジャーと思われる男性がやってきて「サンドイッチにミートボールを挟むのはどうか?」と提案してくれた。ん?洋風だぞ。そう、ミートボールは北欧の料理と思われがちだが、実はトルコ料理(トルコ語で『キョフテ』と言うらしい)と教えてくれた。

日本でもよく見る風景のような…

広場の中央には日本のトーナメント同様、パラソル付きのテーブルと椅子が並べられ、ビールを飲みながら大型モニターでプレーを観戦するファンもいた。ゴルフ用品を購入できるプロショップだってある。

そういえば、トルコに滞在して4日目。トルコと言えばあの“ケバブ”をまだ食べていない…。思い切って「ケバブが食べたい」と言ってみると、少し間を置いてから、「ごめんね、ケバブはないんだ」とうつむいた。「いやいや、こちらこそ無理を言ってごめんなさい」と言ってギャラリープラザを後にした。(トルコ・アンタルヤ/糸井順子)

■ 糸井順子(いといじゅんこ) プロフィール

某自動車メーカーに勤務後、GDOに入社。ニュースグループで約7年間、全国を飛びまわったのち、現在は社内で月金OLを謳歌中。趣味は茶道、華道、料理、ヨガ。特技は巻き髪。チャームポイントは片えくぼ。今年のモットーは、『おしとやかに、丁寧に』。

2019年 ターキッシュエアラインズオープン