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上田桃子が藍、さくらに次ぐスピード記録を更新!

2007/06/25 15:44
生涯獲得賞金が国内女子ツアー史上3番目の速さで1億円を突破した上田桃子。上田にとっては、プレーオフで敗れた悔しさで頭はいっぱいだろうが・・・

「プロミスレディス」最終日、最終18番を1打リードの単独首位で迎えた上田桃子。ここで藤田幸希に土壇場で並ばれた上、プレーオフでも敗れて今季3勝目を惜しくも逃した。しかしこの試合で、上田のキャリアに新たな記録が刻まれた。

前週の「ニチレイPGMレディス」終了後、上田の生涯獲得賞金額は9779万4829円となり、1億円突破まで残り220万5171円に迫って迎えた今週。単独8位以内に入れば大台突破が確定となる中、単独2位で終えた上田には704万円が加算。木曜日のプロアマ日では、「そうなんですか!? 知らなかった。いずれ通る道ですから、特に意識はないですね」と意に介していない様子だったが、「最近調子はいいので、なるべく早く達成したいと思います」との言葉どおり、早くも有言実行を果たした。それもツアー出場49試合目、宮里藍(27試合目)、横峯さくら(45試合目)に次ぐ、国内女子ツアー史上3番目のスピード記録。準地元である兵庫の地で、節目となる記録を打ち立てた。

本人が話す通り、1億円突破はただの通過点に過ぎないだろう。そのことに対するプレッシャーなんて、微塵も感じていなかったはずだ。視線の先には、常に優勝の2文字を追い求めている。「今年の目標は、毎週優勝争いをすることです。最近はそれをクリアできていて、すごく充実しています」。これまで13試合に出場し、優勝2回を含めベスト10フィニッシュは実に9回。賞金ランキングトップを独走中の全美貞との差も、徐々に詰まってきた。

勝利の喜びよりも敗北の悔しさに対して涙を流す、とにかく負けず嫌いな性格。志も高く、目標を聞かれて“毎週優勝争い”とは、なかなか言えないものだ。海外挑戦への意欲の高さも魅力で、来月には「エビアンマスターズ」、「全英リコー女子オープン」と海外ツアー2試合を控えている。上田の華々しいキャリアは、これから始まるのだ。(編集部:塚田達也)

■ 塚田達也(つかだたつや) プロフィール

1977年生まれ。工事現場の監督から紆余曲折を経て現在に至る。35歳を過ぎてダイエットが欠かせなくなった変化を自覚しつつ、出張が重なると誘惑に負ける日々を繰り返している小さいおっさんです。