2019年 メイバンク選手権

何事にも動じない男・川村昌弘が日本勢最上位

2019/03/21 21:34
グリーン上で苦労する日本勢が多い中、パットでスコアを伸ばした川村昌弘

◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 初日(21日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7135yd(パー72)

夕方にずっと鳴り響いた雷鳴も、芝を張り替えてから1年余りで定着しきれていないグリーンも、世界中を転戦する25歳には慣れたもののようだ。午後スタートの川村昌弘が6バーディ、3ボギーの「69」で回り、首位に4打差の3アンダー15位発進。8人が出場する日本勢の最上位で初日を終えた。

3月下旬ながら、今年だけで9カ国を渡った。「雷もグリーンも、気にしてもしょうがないですもんね」。とくにグリーン上で苦戦する日本勢が目立った中、「パターが良かったです」と、この日のスコアメークの要に挙げた。

会心のパットは後半4番(パー3)だ。「ここはパー3が難しいコース。その前も2回(12番と16番)ボギーを打っていたけど、手前から6mくらいのがストーンと入った」。直後の5番でも5mを決め2連続。「初めてティショットを失敗した」という1打目を左サイドの池に入れた6番でも、2.5mのパーパットを決めてボギーを回避した。

「グリーンは芝を張り替えた分、ムラがあって“カタカタカタ…”って行く感じ。神経質でそれが気になっちゃう人は難しくなるんじゃないですかね。自分はそんなのぜんぜん。そんなに(パットが)上手じゃないですし」。何事にも動じない25歳は今週、とりわけ心強い。(マレーシア・シャーアラム/塚田達也)

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