2019年 メイバンク選手権

アジア優位の共催大会 宮里優作は滑り込みで出場権

2019/03/20 07:45
宮里優作は滑り込みで出場へ。コース入りした火曜日は谷原秀人と練習ラウンドをこなした

◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 事前(19日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7135yd(パー72)

欧州ツアーメンバーの宮里優作が、滑り込みで欧亜共催大会の出場権を手にした。朗報が届いたのは、開幕3日前の18日(月)。当初はウェイティングの2番目におり、現地で出場権の繰り下がりを待つ予定だったが、出国日の朝に欧州ツアーから資格を得たメールが届いたという。

宮里は、欧州ツアーを主戦場に移した昨季に年間ポイントランキング(レース・トゥ・ドバイ)で103位に入り、上位110位に与えられるシード権を確保した。しかし、他国ツアーとの共催大会では、ツアーメンバーといえども立場は安泰ではない。特に今週の出場資格は、「年に何試合かはある」というアジアンツアーメンバーの優先順位が高い大会。近年の欧州ツアーは共催大会が増加傾向にあり、「(ポイントランクで)90位くらいには入らないと出場は難しい」と現状を明かした。

ともあれ、「これまで経験がない」という現地ウェイティングを回避し、2年連続でつかんだマレーシア大会の出場権。27位で終えた昨年大会は、首位に3打差で最終日を迎えるなど初優勝が届くところにいただけに、今年も38歳にかかる期待は大きい。

そんな宮里の表情を曇らせるのは、3週間前の「オマーンオープン」練習ラウンドで捻挫をし、まだ痛みが残る右足の状態だ。現在もアイシングや電気療法などのケアは欠かせない。「ゴルフの内容はいいだけど、足の状況次第かな」と不安はあるが、コース入りした開幕2日前はプロアマ大会が終了した午後3時ごろから谷原秀人とイン9ホールをプレー。「怪我の功名かな。力が抜けていい」と、ベテランは前向きだった。(マレーシア・シャーアラム/塚田達也)

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