2018年 スコットランドオープン

松山英樹 「全英」へ前哨戦から新キャディをスポット起用

2018/07/11 07:15
松山英樹は練習ラウンドで杉澤伸章キャディとコースチェック

◇欧州男子◇アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン 事前情報(10日)◇ガレインGC(スコットランド)◇7133yd(パー70)

松山英樹は次週のメジャー第3戦「全英オープン」(スコットランド・カーヌスティ)に向けた最終調整の場として、スコットランドを選んだ。6月中旬「全米オープン」以来の舞台は欧州ツアー。かつて丸山茂樹宮里優作らとタッグを組んだ杉澤伸章氏をスポットでキャディに据え、リンクスでの2連戦を戦う。

松山は前週のうちに日本から英国に入り、次週のメジャー会場などで調整。杉澤キャディとは10日(火)に合流した。アマチュア時代の2012年秋から力を合わせてきた進藤大典キャディに代わる今回の起用について、松山は「深い理由はなく、自分の問題です。何試合になるかわからないですけど、(進藤キャディと)ちょっと離れて、気分転換を」と説明。ここまで未勝利のシーズンも顧み、「(自身のプレーへの)感じ方は僕と大典さんも、僕と杉澤さんも違う。いろんな人に担いでもらって、どう違うか聞きたいと思う」とリフレッシュの意味を込めた。

今週の「スコットランドオープン」は初出場。ガレインGCも初体験だが、2013年に出場した全英会場、ミュアフィールドは目と鼻の先にある。「(当時)借りた家もここから1kmくらいの距離にあった。そのへんの道路で散歩してたんです。懐かしかった」。

松山のPGAツアーのキャリアにおいては、毎年「WGCブリヂストン招待」との連戦となる8月の「全米プロ」を除けば、メジャー前週に大会に出場するのはレアケース。「メジャーの前に出た方がいいという(周囲の)意見も受け止めた。慣れない土地のスコットランドで、2週連続でやってみてどうなのかを知りたかった」という。大一番の前のルーティンも見直し、メジャー初制覇への活路を見出そうと必死だ。

開幕2日前までにコースチェックを終え、あす11日(水)にはプロアマ戦に出場予定。「優勝を目指して、勝てれば最高ですけど、球のコントロールの仕方なんかが分かれば。雨風があるともっと勉強になる。やりたくはないですけどね」と、前のめりで調整を続けている。(スコットランド・ガレイン/桂川洋一)

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