2018年 メイバンク選手権

元世界1位とのバーディ合戦 谷原秀人は好位置で週末へ

2018/02/02 21:26
得意のパットがさく裂…谷原秀人は主戦場で好位置につけた

◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 2日目(2日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7186yd(パー72)

谷原秀人は主戦場の欧州ツアーで2試合ぶりに決勝ラウンドに進んだ。1アンダーの71位から10バーディ、2ボギーの「64」をマーク。通算9アンダーとして7位タイに急浮上。週末へ絶好のポジションを確保した。

出だし10番で第2打が木々に阻まれ、ボギーを先行させた谷原はバーディラッシュで挽回した。13番(パー5)のバーディから、14番では8mを沈め、15番は4mのチャンスをものにして3連続。前日との違いは「よく分かんないんですよね」と淡々としたが、あえて挙げるなら「パットがカップに届いたから」。新しいピン型パターを実戦投入して2ラウンド目。「打たないと届かないのは分かっているから。それでも、“あ!”っていうくらい打たないと。気持ち悪いですけどね」とボールの転がりが不規則なグリーンを強気に攻めた。

中東での直近2試合は68位、予選落ちと振るわなかったが、ショットの状態に悲観的ではなかったという。その中で「なかなかバーディを取れずに苦しんでいる」としていた、パー5でのプレーはこの日は“満点”。4ホールすべてをバーディとし、そつなくスコアを伸ばした。

同じ組でプレーしたリー・ウェストウッド(イングランド)はこの日、11バーディ、1ボギーの「62」をたたき出し、谷原は「彼に付き合うように良いプレーができた」という。「ホントにナイスガイだし。うまい。ショットが曲がらないし、全部ピンを刺していく」。元世界ランキング1位の44歳のスキルも肌で感じられるのは、日常的にこのツアーに身を置いているからこそだ。

「日本人がいいじゃないですか」。池田勇太が3位、片岡大育は7位とリーダーボードを見て言った。「あしたからも伸ばさないと。グリーンも止まるし、(通算)20アンダーくらいはいくかもしれない」。5人の日本勢の最年長プレーヤーも、もちろんビッグスコアを求めていく。(マレーシア・シャーアラム/桂川洋一)

一緒に回ったリー・ウェストウッドも調子を上げてきた

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