目と鼻の先でもかなり違う?池田勇太は3週ぶりマレーシア帰還
◇欧州&アジアン◇メイバンク選手権 事前情報(31日)◇サウジャナG&CC(マレーシア)◇7186yd(パー72)
昨年から「メイバンク選手権」の会場になったサウジャナG&CCは、今月上旬に欧州とアジア選抜が争った「ユーラシアカップ」の開催地・グレンマリーG&CCと目と鼻の先にある。池田勇太はその対抗戦で団体戦を含め3連勝をマークしたが、ハイウェイをまたいだ位置にある今週のコースは、かなり様子が違うという見方だ。
ミャンマーから29日(月)にマレーシアに入った池田は、開幕前日のプロアマ戦でコースチェック。「こっちはすごいアップダウンがある。1Wを打つところがほとんどない。3、4ホールくらいですかね」と、ティショットからクラブ選択が重要になる。
厄介なのがグリーンの状態だ。「向こう(グレンマリー)はすごくきれいだったから、そのイメージで来たんだけど…」。芝が生えそろっておらず、ボールが不規則に跳ねるため、まっすぐ転がすのに一苦労。「でも、そういうときはあまり気にせずにやるだけ」。海外転戦を続けていれば、こんなコンディションも珍しくなくなる。「ショットで頭を使ってグリーンに乗せておいて、2パット。良ければ1パットになる」とシンプルに考える。
シンガポール、ミャンマーでの日本ツアーでは優勝争いに加われなかったが「調子は決して悪くないと思うんだ」。世界ランキングは前年末の35位から43位に降下した。3月初めの世界選手権シリーズ「WGCメキシコ選手権」出場のためには、2月19日付のランキングで50位以内をキープする必要がある。「この試合はぜひ頑張りたい。ランキングのこともあるし、何よりしっかり成績を残してこの(シーズン序盤の)4試合を終わりたい」
今週は日本から到着したトレーナーのサポートもある。「あした、しっかり万全の態勢で臨めるように準備したい」とティオフに備えた。(マレーシア・シャーアラム/桂川洋一)