大会ホストのマキロイが予選落ち「言い訳はしない」
◇欧州男子◇ドバイデューティーフリー アイルランドオープンbyロリーファウンデーション 2日目(7日)◇ポートスチュワートGC(北アイルランド)◇7004yd(パー72)
ホールアウト後、子どもたちにサインをする背中が痛々しかった。大会ホストのロリー・マキロイ(北アイルランド)が予選落ちを喫した。初日イーブンパー106位の出遅れを取り戻せず、「73」をたたいて通算1オーバーで連覇の望みを打ち砕かれた。
同組でプレーしたジョン・ラーム(スペイン)、松山英樹が優勝争いへと邁進する一方で、マキロイは早々にリーダーボードから名前を消した。
母国・北アイルランドで開催の同大会は、2015年も決勝ラウンドに進めなかった。週末はコースから車で約1時間の場所にある街、ハリウッドの実家から通うことを楽しみにしていたマキロイ。北海岸にある世界遺産「ジャイアンツコーズウェイ」(海岸沿いにある火山活動で生まれた石柱群)をイメージした、ナイキの特注スパイク(非売品)を履いてプレーした。「望んでいたことであるはずがない。本当に残念。でも、(ホストとして)ここ数日間、忙しかったことは言い訳にしたくない」と毅然と言った。
今年は序盤戦の肋骨の故障に悩まされ、1カ月以上の離脱が2回。試合勘の欠如が心配されている。「これまでのようには多くプレーできていない。もっとプレーしなくちゃいけない」と認めた。「残り220ydからグリーンの真ん中に乗せることはできる。けれど、10mから寄せワンを拾うこともできなきゃいけない」。この日は終盤6番(パー3)でグリーン手前からのアプローチをショートさせ、パーパットを外すと両手で顔を覆って悔しがった。
次週は「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」(スコットランド・ダンドナルドリンクス)に出場し、翌週メジャー第3戦「全英オープン」(イングランド・ロイヤルバークデール)へと向かう。リンクスの借りはリンクスで返したい。(北アイルランド・ロンドンデリー/桂川洋一)