2016年 ハッサンIIトロフィー

最終組の洗礼?武藤俊憲は消化不良の「71」

2016/05/06 06:12
イーグルチャンスからの3パット締め。悔しさを堪えて同伴者と握手を交わす武藤俊憲

欧州男子ツアー「ハッサンIIトロフィー」がモロッコのロイヤルゴルフ ダルエルサラムで開幕し、日本からただ1人出場の武藤俊憲が3バーディ、2ボギーの「71」でプレー。午後2時10分に出た最終組から着々と順位を上げ、首位と3打差の1アンダー17位発進とした。

アンダーパーにまとめての上位スタートにも、素直に喜べない締めくくりだった。緩やかなフォローの風が吹く最終18番(パー5)。フェアウェイから残り270yd、3Wで放った2打目はピン奥4.5mに止まり、絶好のイーグルチャンスを作る。バーディでもトップ10は確定だったが、ファーストパットを1mほどオーバーさせた返しを外し、まさかの3パットパー。ボールが通過した一点を恨めしそうに見つめ、苦笑いでグリーンを降りた。

「完全にポアナにやられました。急にボンと跳ねて、ボール1つ半くらい左に…」。今週のグリーンはベント芝に目が強いポアナ芝が混じっており、芝が成長する後半組が受ける影響は小さくないという。最終組ともなれば、よりデリケートな対応を強いられることに。「推薦をいただいて出ているので、こういうポジションも仕方がないです。本当は2アンダーで上がりたかったけど…」と、あふれ出しそうな感情を胸の奥に押し込んだ。

とはいえ「ショットもパットも良い感じで打てている」と、初日を前に自負していた好調は継続中。右からアゲンストの風が吹く序盤の2番(パー3/226yd)では、ピン手前1.5mにつけてバーディを奪い、持ち味のショットの切れを見せつけた。「あしたは午前組だし、きょうツイていなかった分、良いことがあると思って頑張りたい」。気持ちを切り替え、2日目のティオフを待つ。(モロッコ・ラバト/塚田達也)

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