ヨーロピアンツアーレポート（2）／ジャック・ニクラウス

モロッコの首都ラバトにあるロイヤル・ゴルフ・ダー・エス・サラームで3月18日から開催される「ハッサンII世ゴルフトロフィ」本戦に先立って、ムーレイ・ラシード王子主催による「ジャック・ニクラウス＆トニー・ジャクリンによるゴルフクリニック」が行われた。

ゴルフ界の英雄が自らクラブを握ってゴルフスイングの基礎についてデモンストレーションを行うという豪華な企画に、アマチュアのみならず、練習ラウンドのためにコースに来ている多くのツアープロも見学に訪れた。

正しいウォーミングアップの方法を解説するジャック・ニクラウスの横でトニー・ジャクリンが実践。全く衰えをみせないスイングに集まったギャラリーから歓声が沸き起こった。しばらくするとジャック・ニクラウスも華麗なスイングを披露し、イベントは大盛況のうちに終了した。

その後メディアセンターにて行われた両氏による記者会見では、先日マスターズでの復帰を表明したタイガー・ウッズについての質問が集中。マスターズ前の試合で復帰しないことに驚いた、と前置きをしたあとに「彼は世界的なアスリートであり、ゴルフファーとしてのタイガーを尊重している。彼の個人的な出来事については何も話すことはない」ときっぱり。「タイガーは私が持つメジャー優勝記録を塗り替えるまでにあと5勝必要で、それは簡単な道のりではない。しかしプロゴルファーの中では一番近い存在であり、目標に対してより強くフォーカスしてほしい」とエールを送った。