2022年 ISPS Handa ワールド招待

「ISPSハンダ ワールド招待」で知っておくべき5つのこと

2022/08/11 13:15
昨年のパジャレー・アナナルカルン(左)とダニエル・ギャビンズはともに初優勝だった(Oisin Keniry/Getty Images)

DPワールドツアーのUKスイングは、今週ガルゴルムキャッスルGCとマセリーンGCを舞台に開催される「ISPSハンダ ワールド招待」で最終戦を迎えることになる。今週の革新的な大会で知っておくべき5つの重要事項は次の通り。

唯一無二のダブルイベント

革新的なダブルイベントが北アイルランドに帰ってくる。今週は男女別々の大会が、時を同じくして、同じコースを舞台に、同じ賞金総額(それぞれ150万ドル)で開催されるのである。米LPGAとレディースヨーロピアンツアーの共催大会となる女子の大会では、「AIG女子オープン(全英女子)」直後とあって、多くのスター選手が集結する中、タイのパジャレー・アナナルカルンがタイトル防衛に臨む。さらに、今週の北アイルランドでは、「ボルボ スカンジナビア・ミックス」で歴史的な勝利を飾ったリン・グラント、同じくスウェーデンのマジャ・スターク、そしてともにイングランド人のジョージア・ホールとデイム(大英帝国勲章を授与された女性の尊称)ローラ・デービースもティアップする。

防衛に臨むギャビンズ

ダニエル・ギャビンズは初優勝の地で復調なるか (Oisin Keniry/Getty Images)

ダニエル・ギャビンズは12カ月前に、2021年シーズン最高の最終ラウンドをプレーし、7打差を逆転してDPワールドツアー初制覇を遂げた。それまでDPワールドツアーでトップ10入りすら果たしたことのなかったイングランド人選手は、最終日にノーボギーの「65」をマーク。通算13アンダーのクラブハウスリーダーとして後続を待ち、練習場で自身の優勝を知って喜びを爆発させた。彼は今季、シーズン序盤こそ上々のスタートを切ったものの、ここ11大会のうち9大会で予選落ち(棄権2大会を含む)を喫しているだけに、初優勝の歓喜に浸った地で何らかのインスピレーションを得たいところだろう。

G4Dツアーが街へ

このトーナメントでは2年続けて障がい者ゴルファーの大会を誘致しており、今週はG4Dツアー第4戦が開催される。大会連覇に挑むのは昨年の大会ホストでもあり、世界ナンバーワンのブレンダン・ラウラー。2022年にG4Dツアーで2勝を挙げている世界ナンバー2、キップ・ポパートの厳しい挑戦を受けることになる。さらに今週は、G4Dツアー初出場となるアイルランドのコナー・ストーンが地元ファンの声援を受けるほか、世界トップ10のうち7人がフィールドに名を連ねている。

プロアマにまばゆい光のスターたち

たびたびプロアマに登場するナイアル・ホーラン(右から2人目)。ロリー・マキロイとのプレー経験も(Ross Kinnaird/Getty Images)

水曜に開催されるプロアマでは、グローバルなポップスターであるナイアル・ホーランが再びアントリム県でプレーすることになるが、フェアウェイを闊歩する有名人は、この元ワンダイレクションのシンガーに止まらない。サッカーの元アイルランド代表のストライカーであるロビー・キーン、俳優のジェームズ・ネスビットもティアップする。「友人のロビー・キーンもISPSハンダ ワールド招待に参加してくれてうれしいね」とホーラン。「ロビーと僕は長年の友人なので、彼と会うのは楽しみだね。僕らは水曜に一緒にプレーするんだけど、ロビーは良いプレーヤーなので、コースでは確実に笑いが出るだろうね」

舞台は輝かしいガルゴルム

ツアー3勝のジョン・キャトリンもこの地で優勝を経験(Richard Heathcote/Getty Images)

ガルゴルムキャッスルでDPワールドツアーの大会が開催されるのは今回が2度目となるが、トップクラスのゴルフの歴史となると、かなり前までさかのぼることになる。同コースでは、長きにわたりヨーロピアンチャレンジツアーの「北アイルランドオープン」が開催されており、歴代王者には、その後DPワールドツアーで優勝を挙げたヨアキム・ラガーグレン(スウェーデン)、ライアン・フォックス(ニュージーランド)、そしてカルム・ヒル(スコットランド)が名を連ねているほか、2020年には「アイリッシュオープン」の舞台となり、この時はジョン・キャトリンがトロフィを掲げた。また、この大会はこのコースを舞台に、2019年にチャレンジツアーとして第1回大会が開催されており、男子大会はジャック・シニア(イングランド)が、女子大会はステファニー・メドウ(北アイルランド)が制覇している。

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