メキシコで懸かる6つの記録
メキシコで世界最高の選手たちがティアップする2019年最初の世界ゴルフ選手権では、次の6つの記録達成が懸かっている。
1. フィルの連覇
昨年メキシコでWGC最年長優勝を果たしたフィル・ミケルソンは、史上2人目となる世界ゴルフ選手権でのタイトル防衛を狙っている。これまで、この快挙達成を果たしたのはタイガー・ウッズのみで、彼は8度にわたりタイトル防衛に成功している。
2. ザンダーの連勝
直近の世界ゴルフ選手権である2018年「WGC HSBCチャンピオンズ」を制したザンダー・シャウフェレには、メキシコでエリート選手の仲間入りを果たすチャンスがある。今大会での勝利により、米国のシャウフェレはWGCで連勝した史上3人目の選手となるのである。過去、2017年にダスティン・ジョンソンが「WGCメキシコ選手権」と「WGCデルマッチプレー」を連勝したほか、タイガー・ウッズは5度にわたりWGCで連勝を果たしている。
3. 更なる快挙達成を狙う李昊桐
若いながら、すでにキャリア序盤で幾つかの記録更新を果たした中国ナンバーワン男子プレーヤーの李昊桐は、今週メキシコで更なる快挙達成を狙っている。仮に23歳の李が今大会で優勝すると、WGCの最年少優勝記録を塗り替えることになるのである。現在は2014年に「WGCキャデラック選手権」を制覇したパトリック・リードがこの記録を保持しているが、李が優勝すると11日差で記録更新することになる。
4. 初出場での優勝
どの大会でも世界最高のフィールドが揃う世界ゴルフ選手権では、通常、初出場の選手による優勝は見られない光景となっている。実際のところ、WGCの第1回大会を除くと、これまで世界ゴルフ選手権でのデビュー戦で大会制覇を成し遂げたのは、2014年にWGCキャデラック選手権」を制覇したパトリック・リード唯一人である。この事実は、今週メキシコでWGCデビューを果たす選手にとって発奮材料となることだろう。
5. まさに世界的なイベント
世界ゴルフ選手権は世界最高の才能を集結させるべく考案された大会であるが、まさにその通りのイベントとなってきた。2019年現在、WGCでは34人の王者が誕生し、その国籍は14カ国にまたがる。優勝者の国籍は、スペイン、フランス、中国、カナダ、デンマーク、タイ、そしてニュージーランドなど、様々である。果たして今週メキシコで15カ国目の王者が誕生するのであろうか?
6. WGCで「60」?
世界ゴルフ選手権では度々歴史に残るラウンドが目撃されており、直近では松山英樹が2017年の「WGCブリヂストンインビテーショナル」での最終日に「61」をマークして大会を制覇した。WGCの20年に及ぶ歴史のなかで、「61」をマークしたのはタイガー・ウッズ、セルヒオ・ガルシア、そして松山の3人のみである。しかし過去1年では、米PGAツアーとヨーロピアンツアーの両方で「59」が目撃されている。WGCで「60」の数字がスコアカードに刻まれるのも、そう遠くないことだろう。