「WGCメキシコ選手権」で知っておくべき5つのこと
今週はチャプルテペクGCで、1年に4回ある世界ゴルフ選手権のうちの最初の大会が開催される。ここに「WGCメキシコ選手権」の鍵となる事実をお知らせしよう。
1・世界の頂点
世界のゴルフの有力選手たちがメキシコシティに集結し、そのなかには世界ナンバーワンのダスティン・ジョンソンをはじめ、世界ランキングのトップ50にランクインする45人が含まれる。2017年の「レース・トゥ・ドバイ」王者であるトミー・フリートウッドもフィールドに名を連ねている。年間ランキングで現在トップに君臨する21歳のシュバンカー・シャルマも「マスターズ」初出場を果たすべく、今大会での好パフォーマンスを期している。
2・快挙達成を狙う男たち
2017年の「WGC HSBCチャンピオンズ」を制覇したジャスティン・ローズが今週優勝すると、ジョンソンとタイガー・ウッズに続くWGCで連勝した3人目の選手となる。ディフェンディングチャンピオンのジョンソンは、WGCでウッズに次ぐ2番目の勝利数を記録している。これまで5勝しているジョンソンが、ウッズのWGC通算18勝を抜くには、まだ長い道程が残されているが、今週タイトル防衛に成功すると、WGCの同一大会を連覇した史上2人目の選手となる。ちなみに、ウッズはWGC連覇を8回遂げている。
3・新顔たち
今週は36人のヨーロピアンツアーメンバーが出場し、そのうち10人は初めて「WGCメキシコ選手権」に出場する。ディーン・バーメスター、ホルヘ・カンピージョ、ポール・ダン、ディラン・フリッテリ、ガビン・グリーン、李昊桐、ウェイド・オームスビー、クリス・ペイズリー、シュバンカー・シャルマ、ピーター・ユーラインがその10人である。このうち、カンピージョ、フリテッリ、オームスビー、ペイズリー、シャルマの5人はWGC自体が初出場となる。
4・標高と難度の高さ
海抜2200メートルにあるチャプルテペクGCは、世界最高峰のゴルファーたちに興味深い挑戦を突きつける。この標高は通常よりも飛距離が出ることを意味するわけだが、コース自体は飛距離よりも精度の高さが報われるように設計されている。タイトなティショットに加え、街へ向かって傾斜するグリーンは非常にトリッキーである。フェアウェイに沿って木々が密生しているため、ティショットを曲げてしまうと、グリーンを狙える可能性は低くなり、パンチショットでフェアウェイに戻すしか選択肢がなくなってしまう。
5・オラ、アミーゴ
1999年に初めて開催された「WGCメキシコ選手権」は、これまで様々な形態で行われてきた。近年、最も良く知られているのは「WGCキャデラック選手権」としての開催であり、大会は米国で行われていた。2017年にチャプルテペクGCへ開催地が変更されたことで、同大会は初めてメキシコで開催されたヨーロピアンツアーの公式大会となった。