2016年 全米プロゴルフ選手権

フィッシャーらイングランド勢がバルタスロールで好発進

2016/07/29 11:23
2位タイで飛び出したロス・フィッシャー(Scott Halleran/PGA of America via Getty Images)

「全米プロゴルフ選手権」初日の上がり2ホールを連続バーディで締めくくったロス・フィッシャーが、メジャーにおける自己ベストをたたき出した。

イングランドのフィッシャーは2アンダーとして初日のバルタスロールGC終盤を迎えると、上がり2ホールにパー5が続く独特のレイアウトの利を最大限に生かし、連続バーディを奪って初日を「66」の4アンダーとした。

欧州ツアーでは5勝を挙げているフィッシャーだが、メジャーでのトップ10入りは2009年の「全米オープン」のみにとどまっている。しかし、ボギーを1つに抑えたニュージャージーでの木曜のラウンドを終え、フィッシャーは自身のゴルフに手応えを感じている。

「今日は本当に堅調で、一日中ショットがとても良かった」とフィッシャー。「17、18とバーディで上がれたのは良い締めくくりになったね」。

「チャンスはたくさん作ったのだけど、1番と5番では決められるパットを外してしまった」

「メジャーで4アンダー発進。それもボギーはわずか1つだったのだから、もちろんとても嬉しいよ」

「ここは長いコースだけど、これだけ暑くてフェアウェイが硬くなっていると、実際よりも少し距離は短くなるね。良いドライバーショットが求められるし、それこそが今日の僕のゴルフの強みになったね。確か、今日フェアウェイを外したのは18番だけだったと思うけど、その18番でもバーディを奪ったからね」

「グリーンでは正しい場所をとらえることが重要で、今日はいくつかトリッキーなパットを残してしまったけれど、だいたい対応することができたよ。全体的に見れば、大満足だね」

同胞のアンディ・サリバンも終盤でスコアを伸ばして初日を「67」とする好発進を決めたが、こちらはコースの逆側で終盤のチャージを見せた。

昨季、欧州ツアー初優勝を含む3勝を挙げたサリバンは、10番からスタートしてイーブンパーで6番を迎えると、6番、7番、9番でバーディを奪ってリーダーボードを駆け上がった。

「この好発進にはしびれたね」とサリバン。「この大会へ向け良いプレーができていたので、その好調を保ち、勢いに乗ることができて良かった。今日は良いショットがたくさんあったし、飛距離が出たときはその利を最大限に生かすことができたね」。

首のケガからの復帰を遂げたクリス・ウッドも好発進を切ったイングランド人の一人である。
「BMW PGA選手権」王者のウッドは、首の痛みにより「アバディーンアセットマネジメントスコットランドオープン」を欠場し、「全英オープン」は棄権を強いられたが、体調が戻り、初日に「69」をマークしたことに喜びを見せた。

「3週間半にわたり首を動かすことができなかったので、今日は痛みなしでプレーできてかなりほっとしたよ」

「今週の大会に入る前に打った最長のショットは、日曜に打った100ヤードのピッチショットだったんだ。だから、ここに着いたときはドライバーが打てるかどうか分からない状態で、少し心配していたんだ。『全英』では月曜の時点で首が動かせなくてすごく残念だったけれど、そこから時を置かずに回復できて良かったよ」

「ゴルフを小休止したというのには、ポジティブな面もあると思う。今週ここに着いたとき、とてもフレッシュで準備万全という感じがしたからね」

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