2016年 全英オープン

セントアンドリュースの悲嘆の埋め合わせを期すマキロイ

2016/07/13 09:06
2年ぶりに全英オープンへ出場するロリー・マキロイ (Stuart Franklin/Getty Images)

昨年味わった失望の埋め合わせを期して、ロリー・マキロイがロイヤルトゥルーンでの第145回「全英オープン」にティアップする。

北アイルランドのマキロイは、世界ゴルフランキングの頂点へ返り咲く原動力となった2014年夏の快進撃のなかでクラレットジャグを掲げ、メジャー3勝目を挙げると共に、キャリアグランドスラムへ向け、3つ目のメジャータイトルを獲得した。

彼は世界ナンバーワンの座を翌年の夏まで守り通すも、友人とサッカーに興じていた折に負った足首の怪我により、セントアンドリュースでのタイトル防衛の機会を逸してしまった。

現在は完全なフィットネスを取り戻し、今季ヨーロピアンツアーでは8度の出場で1勝を挙げ、その他にも6度トップ10入りを果たしている27歳は、「全英オープン」の舞台に戻って来たことに胸を躍らせている。

「戻って来たことに興奮している」とマキロイ。「知っての通り昨年はセントアンドリュースに出られなかった。2010年以来、あそこでクラレットジャグを勝ち取るのを狙っていたからね。『全英』の他のコースを鑑みると、あそこでは勝つチャンスが一番大きいと思っていたから、昨年出場できなかったのはとても残念だった」。

「でも、こうして戻って来られて嬉しいし、これまで一度もプレーしたことのないコースなので胸が躍るね。トゥルーンでプレーした経験は皆無だったから、先週何度かラウンドして様子見することができて良かったし、今朝も丁度18ホールを回ったところだ」。

「この大会に戻って来たことにエキサイトしているし、週の終わりに再び僕の名前をクラレットジャグに刻むことができればいいね」。

火曜朝の練習ラウンドでは、トゥルーンの有名な“郵便切手”と呼ばれるパー3の餌食となった。バンカーの罠に陥り、「8打か9打叩いた」と言うこの123ヤードの8番ホールは、ローテーション制となっている「全英オープン」の開催コースで最も短いホールである。

しかしながら、メジャー4勝のマキロイは、試練の場になるであろうと確信するホールでのトラブルは解消済みと見込んでおり、このエアシャーのコースでの経験の少なさは問題にならないと考えている。

「自分が不利だとは全く思っていない」とマキロイ。「先週の木曜と金曜、2度にわたりコースを見分することができたからね。今朝も18ホールプレーしてきたばかりだ。多分、明日も何ホールかプレーすると思う」。

「グリーンはとてもフラットだ。ここでの鍵はバンカーへ入れないこと。このゴルフコースで学ぶべきことは、そこまで多くない。ティショットで使うクラブを安心して振っていけるかどうかだね。インプレーに留めることができれば、それなりにバーディを奪うチャンスは作れるはず」。

マキロイにとって最後のメジャー制覇は、輝かしい夏を送った2014年の「全米プロゴルフ選手権」でのものだが、それ以降、世界ゴルフランキングで彼を追い抜いたジェイソン・デイジョーダン・スピース、そしてダスティン・ジョンソンの3人は、何れもゴルフ界最高の栄誉であるメジャー制覇を成し遂げている。

とは言え、ヨーロピアンツアー13勝のマキロイは4つのメジャートロフィーを自身のキャビネットに保有しており、5つ目のトロフィー獲得まで少し待たされることになったとしても、それを気には掛けていない。

「メジャーで勝つのは簡単じゃない」とマキロイ。「出場して、プレーして、トロフィーを集めると言うわけにはいかない」。

「(優勝した)バルハラの『全米プロゴルフ選手権』で誰かに、この後プレーする5つのメジャーでは勝てないぞ、と言われたとしても、まあ上手く行かないこともあるし、こういうのは周期でやって来るから、と答えていたと思う」。

「まだこの先のキャリアは長いから、更なるメジャー優勝を狙う時間はたっぷり残されている」。

「自分のベストのゴルフができれば、優勝候補の筆頭でなくとも、優勝候補の一人であるとは感じている。ベストのゴルフができれば、優勝するチャンスは十分にあると確信している」。

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