2015年 全英オープン

一打入魂のポール・ローリー

2015/07/19 07:27
3位につけたポール・ローリー(Stuart Franklin/Getty Images)

ポール・ローリーは「全英オープン」の折り返しを首位のダスティン・ジョンソンから2打差で迎えた今、2度目のクラレットジャグも夢物語ではないと確信している。

1999年にカーヌスティで最終日に10打差を逆転して「全英オープン」を制覇した地元スコットランドのローリーは、強風による長い中断を経てようやく土曜にプレーの完了したセントアンドリュースでの第2ラウンドを「70」でプレーした。

通算8アンダーとしたローリーは、首位のジョンソン、2位のウィレットに続く3位で日曜の第3ラウンドを迎えることとなった。大会は連日の中断により、史上2度目となる月曜までの開催となることが決まった。

「(中断明けで)コースに戻った際は、ちょっとばかり苦しんだ」とローリー。今日はプレーした全てのホールをパーでラウンドした。「それなりに距離のあるパーパットをいくつか沈めなくてはならなかったし、18番はバーディで上がらなくてはならなかた。18番では本当にお粗末なチップショットを打ってしまったが、あれを除くとソリッドなプレーができた」。

「どんな大会でも勝つチャンスがあり、そのときにベストな状態でないのであれば、少しやりくりをつけなければならないけれど、これは我々がやっていることのなかでも最も重要なことなんだ」

「当然私はパットについてハードに取り組んできた。新しいパターにしたんだ。先週から、私と組んでいるパターメーカーのカレドニアのこれまでとは違った溝のパターをバッグに入れているのだけど、大分転がりが良くなったし、感触が素晴らしいんだ。大会を制する上でパットは非常に重要だからね」

月曜にメジャー2勝目を達成することができたら、と問われた46歳のローリーは、そこまで先のことについて触れるのを断った。

「正直、そこまで先のことについては考えていない」とローリー。「私はこれまで常に、どのようになりたいかということではなく、今ある自分を誇りとしてきた」。

「まだ36ホール残っている。ワールドクラスの選手がたくさんひしめいているんだ。あまり先のことについて考えると、ミスをし始めるし、足元がおぼつかなくなると私は思う」

「ただ私が考えているのは、明日1番のティで狙いを定め、打ち出すラインを決め、良いスイングをすることだけで、その次は1番の2打目に神経を集中させるんだ。つまらないことを言っているのは分かっているけれど、先のことにとらわれ始め、夢を見るようになると、大惨事が起こるんだ」

「だから一打一打集中するだけだ。良いプレーができているのは分かっている。スイングも良いし、明らかにパットも向上しているけれど、まだ道程は長いのだよ」

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