2015年 全英オープン

自信を取り戻したルーク・ドナルドがセントアンドリュース入り

2015/07/14 09:10
復調を実感するルーク・ドナルドが、セントアンドリュースでの全英タイトルにこだわりを語った(Streeter Lecka/Getty Images)

ルーク・ドナルドは現在の自分が、世界ナンバーワンとなると同時に史上初めて大西洋の両側で同一シーズンに賞金王となったときの調子に近づいていることを確信している。

ドナルドは「BMW PGA選手権」や「WGCアクセンチュアマッチプレー」など世界中で4勝を飾った2011年に初めて世界ランキングの頂点に上り詰めた。

37歳のドナルドは、ここ最近はその調子を取り戻すのに苦しみ、2013年末にはコーチを変更したが、1年足らずで新コーチのチャック・クックから元のパット・ゴスへと戻している。

その決断が奏功したドナルドは、ランキングの低下を食い止めるともに、8ラウンド連続で60台をマークし、「トラベラーズ選手権」では「全英オープン」の出場権を獲得し、この日曜には「アバディーンアセットマネジメント スコットランドオープン」を7位タイで終えている。

「しっかりと復調している感じがする」とドナルド。「ゴルフの安定感が増しており、これは昨年ずっと欠落していたものだったんだ。自分のゴルフに胸を躍らせているし、あとはパットがはまれば大会での勝利を狙えるところまでいけると思う」。

「(パットは)そこまで悪くはなかったし、このところ更に決められるようになってきたけれど、まだ2011年の自分自身のスタッツや、ジョーダン・スピースのスタッツまでは届いていないね」。

「ここ8ラウンドは全て60台で、こうした安定感を僕は求めていたんだ。自分が正しいことをやっているという自信や信頼に繋がるからね」。

「自分の調子、そしてこの状態で『全英』に臨むことに興奮している。精神的にも肉体的にもいい感じなんだ」。

ドナルドは前回「全英オープン」がセントアンドリュースで開催された2010年に11位に入っており、メジャー18勝のジャック・ニクラスが「全英オープン」に別れを告げた2005年大会は、そのニクラスと同組でラウンドする忘れがたい経験もしている。

かつての「ライダーカップ」スターであるドナルドは、最終日の優勝争いに加わることを何よりも欲しており、5年前、最終日にロードホール(17番)でバーディを奪い、続く18番でイーグルを奪ったあの華々しい締め括りの再現を狙っている。

「あのとき18番は真っ直ぐの追い風で、グリーンにワンオンして6メートルのパットを決めたんだ」とドナルド。彼は特に飛ばし屋というわけではない。

「実は今朝、最終ホールをこの目で見て、あの日曜日に3打と2打で上がり2ホールを締め括ったことを思い出したんだ。最後の2ホールを5打で上がって11位に順位を上げたんだから、もちろんにやけちゃうよね」。

「セントアンドリュースでの『全英』が最もエキサイティングであることに疑いの余地はないね。町のざわめき、セントアンドリュースの雰囲気、そしてここの歴史がそうさせているんだ」。

「プロゴルファーに『全英』で優勝するとしたらどこで優勝したいかと問えば、誰だってセントアンドリュースと答えると思うよ。ここには歴史やそれにまつわる全てが詰まっているからね」。

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