シニアも負けじと モンゴメリーとヒメネスが「69」
コリン・モンゴメリーとミゲル・アンヘル・ヒメネスが、チェンバーズベイで時の流れを戻してみせた。50歳以上の選手によるメジャー初制覇へ向け、当地で開幕した「全米オープン」でそのオッズを減らすことに成功した。
ともに51歳の2人は初日を「69」の1アンダーでラウンドし、首位に立つダスティン・ジョンソンとヘンリック・ステンソンにわずか4打差の位置につけた。
昨年の「全米シニアオープン」で優勝し、2008年以来となる「全米オープン」の出場権を勝ち取ったモンゴメリーは、3度の2位を経験しているこの大会で“シニア版でない”メジャー初制覇へ向けチャレンジできると明かした。
「私が勝てるかって?過去にはもっとあり得ないことが起こっているからね」と初日を4バーディ、3ボギーでラウンドしたモンゴメリー。「トム・ワトソンがターンベリーで59歳にしてやってのけたことは(ワトソンは2009年の『全英オープン』でプレーオフの末に敗れた)、50歳以上の選手全員に希望を与えたんだ。だから、まだどうなるか分からない」。「これからの3日間、ボールの転がりが私に味方し、多くのパットを決めることができれば、ひょっとするかもしれない。優勝争いに加われたら最高だね」。
モンゴメリーのラウンドは1番で2打目をタップイン圏内に寄せて4つのうちの最初のバーディを奪う素晴らしい幕開けとなり、反対にヒメネスは1番と2番でボギーを叩いて出だしで躓くも、その後はボギーを1つに抑えながら4バーディを奪う盛り返しを見せた。
「練習ラウンドでは『80』すら出そうな感じだったのだが、今朝はコースが軟らかくなっていた。干からびてしまう前に水を撒く必要があったのだろう」とモンゴメリー。「早い時間帯はグリーンが軟らかく、スコアを伸ばすことができた。ただ、私にとって問題は距離だ。特にティからの距離だな」。
「ここはグリーンへ、ボールを転がして乗せられる通常のリンクスコースではない。グリーン面へキャリーしなければならない。しばしば、その距離が私にとって限界ギリギリのところだったりするんだよ。それだけに、今日の『69』はスーパーというべきだろう。『70』を切れるとは予想していなかった」。
「私は昨年獲得したタイトル、そして(この大会に出場できた)自分の立場をしっかりと意義あるものにしたいんだよ。まだ道程は長いが、『69』は良いスタートだ。私に与えられた出場権がそれに見合うものであると証明できて良かった」。