勝利の王道へ堂々の復帰を遂げたジョンソン
ダスティン・ジョンソンが同胞のJBホームズとバッバ・ワトソンを退け、「WGCキャデラック選手権」を制覇し、6ヶ月にわたった休養明けの初勝利を飾った。
5打差を追う状況で最終日をスタートした米国のジョンソンは、この日を「69」でラウンドして通算9アンダーまでスコアを伸ばし、前日首位のホームズが「75」と苦しんだため、逆転で1打差の勝利を手にした。
序盤で3つのボギーを叩いたホームズは、「マスターズ」2勝のバッバ・ワトソンがその間に4つのバーディを奪ったため、僅か7ホールの間に5打差の首位から2打差で首位を追う状況へと立場が逆転した。
しかし、バックナインに入ると、ワトソンは3つのボギーを叩くなど、次第に勢いが衰え、結局は3位で大会を終えることとなった。入れ替わりに首位に立ったのは、8番、10番、そして15番でバーディを奪ったジョンソンで、彼は2度とそのアドバンテージを手放すことはなかった。
「この勝利は全てを意味する」とジョンソン。「タフな道程だったけれど、本当に良い経験になった。途中、多くの素晴らしい出来事があった。息子、私、そしてパウリナ(彼の妻)は至極快調だよ。また優勝できて本当に素敵な気分だ。今日は素晴らしいプレーができた」。
「自分が良い選手だというのは分かっていた。ただ、自分自身を素晴らしい選手だと感じる上で、何かが欠けていたことも分かっていたんだ。それについて、とてもハードに取り組んできたし、今ではその辺が上手く行っているのだと思う」
「とても胸の高鳴りを感じているし、うまく話せないね。素晴らしい心持ちがするし、間違いなくこれまでで最高の優勝だ」
「長い休みを経て、復帰して5戦目で勝てたのは多くを意味する。自分のゴルフにも、自分自身にもハードに取り組んできたので、また表舞台へ出てすぐに成功を手にすることができたのは、とても大きなことなんだ。自信にもなったしね」
「父として初めての勝利、勿論それが一番特別なことだ。仕事を終えるとパウリナとタトゥムが待っている。それが今日の一日で最高の瞬間であるのは間違いないよ」
「言葉にするのは難しいけれど、彼が生まれたその日から、人生に対する考え方が完全に変わったんだ。それまで重要だったものが重要でなくなったんだ。彼が唯一、本当に重要な存在となり、彼の為に側に居て、彼のお手本となることが重要になったんだ」
最終日を「72」でラウンドしたヘンリック・ステンソンが欧州勢最上位となり、彼はアダム・スコットと並んで4位タイで大会を終えた。一方、通算3アンダーの6位タイで大会を後にしたルイ・ウーストハイゼンは、この大会の順位における自己ベストを更新した。
ステンソンは「幾つか疑問を持ったままここへ来たのだけど、多くの解答を得られたし、その殆どは前向きなものだった。家へ持ち帰って取り組まなくてはならないことが幾つかあるけれど、昨日と比べると、特にバックナインでは、自分のペースでプレーができるようになったね」と述べた。
「昨日の方が格闘している感じだった。今日は終盤に向けて良いプレーができるようになったし、後半はこの難しいコンディションの中でも良いショットが幾つかあった。こうした中では、いつだって少しばかり苦しむものだし、特殊な状況をなんとか切り抜けなくてはならないんだ。力強い締めくくりだったし、最後は良い結果を得ることができたから、今週の出来にはとても満足しているよ」
世界ナンバーワンのロリー・マキロイは、最終ホールをチップインのダブルボギーで締めくくり、最終日は「72」でラウンドして9位タイで大会を終えた。
「マスターズ」でのキャリアグランドスラム達成を目指すマキロイは、これで同大会前に出場するトーナメントは残り1試合となった。そのマキロイは、来週、父親のゲリーさんと何人かの友人たちと共にオーガスタナショナルでの練習ラウンドに臨む。ちなみに、その同伴する友人にはニューイングランド・ペイトリオッツのクォーターバック、トム・ブレイディが含まれている。
「必要とされるショットをトライしようと思っている」とマキロイ。「沢山のドローを打つことになる、というか、沢山のドローを打つよう試みるつもりだよ」