欧州ナンバーワンの座を見据えるヴィースベルガー
素晴らしい2019年シーズン後半を送るベルント・ヴィースベルガーは、欧州ナンバーワンゴルファーになるという自身にとって「究極の目標」達成を狙っている。
今週上海で開催される「WGC HSBCチャンピオンズ」を「レース・トゥ・ドバイ」ランキング首位で迎える34歳だが、彼自身、今季ヨーロピアンツアーでのスロースタートから年間タイトルを争うことになるとは予想していなかった。
手首の怪我により5月の時点で世界ゴルフランキングを389位まで落としたヴィースベルガーだったが、その後の「メイド・イン・デンマーク」、更に共にロレックスシリーズ大会である「アバディーンスタンダードインベストメント スコットランドオープン」と「イタリアオープン」を制覇するなど、13試合で3勝を挙げる圧巻のバウンスバックを見せた。
ヴィースベルガーはこの他にもトップ10入りを3回記録して「レース・トゥ・ドバイ」の頂上まで上り詰め、世界ランキングをキャリアハイの22位としてシェシャンインターナショナルGCでの大会を迎えることとなった。
「シーズン序盤は、以前のようなプレーができず、厳しいスタートになった」とヴィースベルガー。「しかし、一度そのちょっとした山を越え、コースで気持ち良くプレーできるようになると、然るべき時に然るべきショットが打て、難しい寄せワンを決め、難しいパットが入るようになった。それにより状況が断然楽になったし、特にこれからの4試合でプレーできるのは大きいと思う」。
「これはパフォーマンスの反映だと思う。それだけに、一度落ちたところから、今の位置まで世界ランキングを戻せたことは、僕にとってとても特別なことなんだ」。
「2018年以降は、安堵と楽しみがあるんだ。というのも、今年は余りに内容が違うからね」。
「今年の初めには地平線にも立っていなかったけれど、特にスコットランドとイタリアの後は、ランキングの頂上に近いところにいるし、究極の目標達成がどんどん現実的になってきている」。
「でも結局のところ、僕らは最後の4大会で良いプレーをしなければならない。これらの大会にはかなり多くのポイントが懸かっているからね。だから、これからは1日1日を大切にし、最後の16ラウンドは毎ラウンドできる限り大切にしたいと思う。とても胸が躍るね」。
ヴィースベルガーは、2008年にヨーロピアンチャレンジツアーの大会で初めて訪れた中国再訪を享受している。
彼は今大会では最後に出場した2年前に9位に入っており、自身コースの内外でゴルフが発展を遂げていると確信する国で、最近の好調を持続させたいと願っている。
「前回ここへ来た2017年は確か9位に入ったと思う。あの週は天候が厳しかったのを覚えているし、寒くて風が強く、雨も降っていたから、かなりトリッキーだったけれど、僕はそういうコンディションが得意だし、エンジョイできるからね」。
「今回は既に全18ホールをプレーしたけど、コースの状態は最高で、すごく良い感じだし、上海での大会では例年通りとても良いイベントになると思う」。
「この国にはもう何度も来ているんだ。チャレンジツアーの開催された2008年の青島を皮切りに、1年おきに「中国オープン」、そして僕の勝った深センに来ているし、更には上海と北京にも行ったから、僕らは既に中国の色々な場所をカバーしているけれど、ここはとても特別だね」。
「ここは発展しているゴルフ市場だし、人々は僕らのプレーを見に来ることにエキサイトしている」。
「この昨今、僕らに提供される施設やゴルフコースはとても素晴らしいんだ。ここでは、ゴルフが正しい方向へ向かっていると思うし、李昊桐や呉阿順のような選手がそれを証明している。彼らは最大のツアーで戦い、良いプレーをしている。中国はここ数年にわたり、良い選手をたくさん輩出しているんだ」。