一番人気は地元の期待を背負う李昊桐 注目の3人とは
ゲンゾンGCで開催される「ボルボ中国オープン」。タイトル獲得が予想される選手は誰か。注目は過去の王者を含む次の3人だ。
本命:李昊桐(中国)
中国の李昊桐は常に母国でのヨーロピアンツアー制覇を思い描いている23歳。今季初優勝へ向けて2019年シーズンは好調を維持している。
「マスターズ」前の4大会では、「サウジインターナショナル」で単独2位に入るなど、全ての大会でトップ20入りを果たしており、2回目の出場となったオーガスタでは43位タイに入った。
昨年1月に「オメガドバイデザートクラシック」でヨーロピアンツアー2勝目を挙げた李は、2016年にトップウィンG&CC(中国)で開催された今大会でツアー初制覇を果たしており、母国での勝ち方を熟知している。
公式世界ゴルフランキングで39位につける地元期待の李は、今週のフィールドで最も世界ランクの高い選手であり、これまでの好調を維持することができれば、ゲンゾンGCに集まるギャラリーから大声援が送られるのは間違いない。
対抗: ホルヘ・カンピージョ(スペイン)
前週の「ハッサンIIトロフィー」を2打差で制した32歳のカンピージョ。出場229大会目にして果たしたヨーロピアンツアー初優勝だった。
それまでヨーロピアンツアーで2位6回、3位に4回と初制覇はお預けを食らってきたが、モロッコではプレッシャーに打ち勝って初めて勝者の輪に加わった。
この勝利により、2019年の「レース・トゥ・ドバイ」ランキングを6位まで押し上げたカンピージョ。今季は目を見張る安定感を発揮している。シーズン序盤こそつまずいたが、3月の「オマーンオープン」で優勝したカート・キタヤマに次ぐ2位に入ると、その翌週の「コマーシャルバンクカタールマスターズ」でもジャスティン・ハーディングに次いで9人が並んだ2位に入り、2週連続2位を記録した。
その後、「メイバンク選手権」でのトップ20入りを経て「ヒーローインディアンオープン」で3位。素晴らしい3月を締めくくると、4月に唯一出場した大会で勝利を収めたのだ。昨年のこの大会でも3位タイに入っており、期待がかかる。
穴: アドリ・アーナス(スペイン)
カンピージョの同胞であるアーナスはデビューシーズンながら、すんなりとヨーロピアンツアーになじんでいる。成績にはばらつきがあるもののヨーロピアンツアー初優勝の可能性を感じさせる。
チャレンジツアー2018年シーズン最終戦の「ラスアルカイマチャレンジツアーグランドファイナル」で同ツアー初優勝を果たし、シーズンのランキングを2位として今季ヨーロピアンツアーのシード権を手にした。
昨年12月の「アルフレッド・ダンヒル選手権」で9位タイに入り、世界最高の選手たちと互角にプレーできることを証明し、さらに今年3月の「ケニアオープン」ではギド・ミリオッツィと1打差の2位に入った。
ヨーロピアンツアーへの昇格以降、安定したドライバーショットを見せており、今季はティショットのストローク・ゲインドを1ラウンドあたり「+1.157」として9位にランクイン。彼が上位8人の選手たちより9ラウンド以上多くプレーしていることを考慮すると、この数字はランキング以上に素晴らしいといえる。