2019年 ボルボ中国オープン

夢の実現、25周年、イエロージャケット 知っておくべきポイント

2019/05/01 15:15
2015年大会を制した呉阿順(写真は2018年KLMオープン)

ヨーロピアンツアー「ボルボ中国オープン」は中国のスター選手を飛躍させてきた大会である。大会の開幕前に知っておくべき重要事項は次の通りである。

夢の実現
プロフェッショナルのゴルフにおいて、何よりも重要な区切りとなるのは、大舞台での初優勝と母国での勝利である。これを同時に達成するのは、作り話より出来過ぎに聞こえるかもしれない。しかし、中国ゴルフでランキングをけん引するトップ2人が、まさにこの快挙を実現している。
2015年には、呉阿順が地元ギャラリーの前でヨーロピアンツアー初制覇を遂げた。この優勝を跳躍のきっかけとした呉は、昨年、ヨーロピアンツアーで3勝した史上初の中国人選手となった。

レビの蜜月
フランスのアレクサンダー・レビは、「ボルボ中国オープン」に関しては恐らく他の誰よりも豊かな歴史を持っている。2014年に今年の開催コースであるゲンゾンGCで4打差をつけて大会初優勝を遂げた。この勝利は彼にとってのヨーロピアンツアー初優勝でもあり、その後、レビはこの大会で幾度となく好成績を収めている。

25周年
「ボルボ中国オープン」は今年で25周年を迎える。この四半世紀は人気ある同大会にとって飛躍の期間となり、その間、開催を重ねる度に規模と名声を拡大してきた。第1回大会は1995年に北京国際GCで開催され、このときはパラグアイのラウール・フレテスが優勝。2年後、同じく北京国際GCで開催された際は、程軍が中国人選手として初めて「ボルボ中国オープン」を制覇した。今年で25回目の開催となるが、ヨーロピアンツアーの国際スケジュールに組み込まれたのは2004年後半(2005年シーズン)からである。

その後、大会は2006年から伝統的な開催時期である春に移され、今に至っている。これまで中国勢では程、呉、李に加え、ヨーロピアンツアーに組み込まれる前年の2003年大会を制覇した張連偉の4人が母国でのナショナルオープン制覇を達成している。

イエロージャケット
覇者に贈呈される衣服として有名なものは他にもあるかもしれない。しかし、毎年「ボルボ中国オープン」の王者が袖を通すイエロージャケットほど注目を集める賞品は他にないだろう。ジャケットを着たこれまでの歴代王者たちの姿を見れば一目瞭然である。

2019年 ボルボ中国オープン