2018年 KLMオープン

リー・ウェストウッドらオランダで注目の3人

2018/09/12 17:46
期待がかかるリー・ウェストウッド(右)(写真は2018年メイド・イン・デンマーク)

ヨーロピアンツアーは今週、「KLMオープン」へ向けスイスの山々からオランダの低地へと移動する。2016年から開催場所を現在のザ・ダッチに移した同大会は、ヨーロピアンツアーの発足した1972年から毎年欠かさず開催されている6大会のうちの一つである。

スパイクにあるコリン・モンゴメリー設計コースは全長6983ydでティショットが難しい。フェアウェイヒットの難度が高いながらも、パーオンに重きが置かれた作りになっている。昨年優勝したロマン・ワッテル(フランス)はフェアウェイキープ率で10位に入っており、見事なパフォーマンスで2位に入ったカナダのオースティン・コネリーは同スタッツで2位に入り、平均飛距離ではトップに立った。

今回様々な数字を精査した我々のデータの達人は、次の3人を注目選手に選んだ。

本命: リー・ウェストウッド
リー・ウェストウッドがヨーロピアンツアーの大会を最後に制覇してから4年が経過しているものの、今週は全てがイングランドの45歳にとって正しい方向に向かっているように見える。先週12位に入ったウェストウッドは、その前週のデンマークでは2位に入っており、出場した直近の11大会中10大会で賞金を獲得している。

昨年この大会で3位に入ったウェストウッドは、その他にもこの大会では3度のトップ5入りを記録しており、そのなかには1999年の勝利も含まれる。かつての世界ナンバーワンは今季、ヨーロピアンツアーにおけるパーオン率を74.03%として9位にランクインしており、平均ストロークは「69.73」で11位にランクインしている。

対抗: エリック・ファンローエン
輝かしいルーキーイヤーを送っているチャレンジツアー上がりのファンローエンは、今季5度のトップ10入りを果たし、「レース・トゥ・ドバイ」ランキングで36位につけている。出場した直近の5大会では、アイルランドとデンマークでトップ5入りしており、昨季サンシャインツアーとチャレンジツアーで成功を味わった28歳にとって、初勝利は時間の問題かもしれない。

ファンローエンは今季の平均ストロークを「69.88」としてヨーロピアンツアーで20位にランクインしているほか、平均飛距離は307.8ydをマークし、パーオン率74.3%として6位にランクインしている。比較的短いザ・ダッチはこの南アフリカ人選手にとって攻略しやすいレイアウトといえる。

穴: マキシミリアン・キーファー
ドイツのキーファーは先月の「ノルデアマスターズ」で3位。28歳は、このオランダでの直近の4大会では何れもトップ35入りしており、自己ベストを2015年の12位タイとしている。

今季のフェアウェイキープ率を70.4%とするキーファーは、ティショットのストローク・ゲインドを「+0.648」として今季ヨーロピアンツアーで27位。パーオン率71%、スクランブル率は61.4%としてツアーで28位にランクインしている。

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