2018年 ボルボ中国オープン

輝きを放ったA.ビョークが北京で初優勝

2018/04/30 13:20

「ボルボ中国オープン」は最終日の紆余曲折を経て、この日「65」をマークしたアレクサンダー・ビョークが欧州ツアー初優勝を果たして幕を閉じた。

首位と1打差で最終日を出たスウェーデンのビョークは、フロントナインで一時は6人で形成された首位グループに加わった。その後はトップウィンG&CCを舞台にドラマチックなラウンドが展開した。

まず、この日「64」をマークしたジョーダン・スミスが通算16アンダーでクラブハウスターゲットを定めると、12番でバーディを奪ったビョークがこれに追いつき、さらに15番でもバーディを奪って単独首位へ抜け出した。

その後、ホルヘ・カンピージョアドリアン・オタエギのスペイン勢も首位タイに並ぶも、ビョークは17番で再びバーディを奪って抜け出し、通算18アンダーで後続を待つこととなった。

17番で3パットのボギーを喫したオタエギは、同組のマット・ウォレスとともに、プレーオフへ18番でのイーグルが必要な状況となり、結局オタエギは最終ホールをバーディとして2位でフィニッシュした。

通算16アンダーの3位タイにはカンピージョ、そしてスミスとウォレスのイングランド人コンビが入った。

スミスと並ぶ今週の最少スコアとなる「64」をマークしたデンマークのルーカス・ビェルレガードが通算15アンダーの6位に入り、1打差で地元中国の呉阿順、韓国のチェ・ジンホワン・ジョンフン、そしてアイルランドのポール・ダンが続いた。

「UBS香港オープン」で2位、そして先週の「ハッサンIIトロフィー」で3位に入っていたビョークは、欧州ツアー出場44戦目で初優勝を遂げた。

スウェーデン人選手による「ボルボ中国オープン」制覇は今回が初めてであり、このビョークの勝利により、スウェーデン人選手による欧州ツアーでの連続勝利は30シーズンに伸びた。

「この感情を言い表すのは難しい」とビョーク。「とても満足しているし、今日の自分のプレーをとても誇りに思っている。恐らくこれまでで最高のラウンドの一つだったと思う。この状況での最高のラウンドだったね」。

「今日はミスがほとんどなかったので、ものすごく嬉しい。今週はずっと、ティショットもグリーンを捉えるショットも良く打てていた。とてもソリッドだったし、スイングがしっかりしていると、ラウンドをプレーするのがとても簡単になるんだ」。

「最終日でプレッシャーはかかったけれど、それでも終盤へ向け良いショットを打つことができた」。

「今朝はとても良い心持ちがしたんだ。大きな最終ラウンドへ向け、いつもよりナーバスになっていなかったし、ほとんど最後まで自信を感じていた。今日は勝つべくして勝ったのだと思う」。

27歳のビョークは1番で見事なショットからバーディを奪って首位に並ぶと、パー5の4番と8番、さらに11番でもバーディを奪い、1番、2番、7番、8番、11番、12番、15番、そして18番でバーディを奪う猛チャージを見せたスミスの1打後方につけた。

オタエギは2番で7.5メートルのスライスラインを読み切ると、8番と9番でもバーディを奪い、こちらも首位と1打差でハーフターンした。

ビョークは12番でバーディを奪って首位に並ぶと、オタエギも13番で7.5メートルのバーディパットを決めて首位に並び、その後はカンピージョが動きを見せた。

イーブンパーでハーフターンしたカンピージョだったが、10番から3連続バーディを奪うと、ワンオン可能な短いパー4の15番では長いチップショットを決めてイーグルを奪って通算16アンダーとした。

その15番ではビョークがバンカーからの寄せワンでバーディを奪って一歩抜け出すと、オタエギもグリーン後方からの寄せワンでバーディを奪って応戦。その後、ビョークは17番でスライスラインをねじ込んで再び単独首位へ抜け出した。

オタエギは17番でボギーを叩いたことでビョークに余裕を与えるも、「サルタイアエナジー ポール・ローリーマッチプレー」王者の彼は最終ホールをバーディで締め括った。

4番でダブルボギーを叩いたウォレスは、10番までをイーブンパーでラウンドするも、11番、12番、15番、そして17番と後半にバーディを固め取りして最終ホールまで優勝の望みをつないだ。

1番でバーディを奪いながら4番でボギーを叩いたビェルレガードは、6番から3連続バーディを奪うと、11番、12番、15番、17番、そして18番でもバーディを奪った。

2015年の大会王者である呉は13番で今季ツアー14回目、そして今週3回目のエースを達成して「67」をマーク。チェ、ダン、そしてワンの3人はいずれもこの日のスコアを「68」とした。

2018年 ボルボ中国オープン