プロ転向1年 駆け上がるラームが欧州ツアー出場
今週の「HNAフランスオープン」でロレックスシリーズのデビューを飾るスペインのホン・ラームが、大会を目前に控え、胸の内を明かした。
大陸ヨーロッパ最古のナショナルオープンの覇権を争い、フランスにワールドクラスのフィールドが集結するなか、世界11位のラームは、ヨーロピアンツアーのメンバーとなって初めて欧州の地で開催される大会に出場する。
22歳のラームは、僅か1年ほど前にプロのランク入りを果たしたばかりだが、1月の「ファーマーズインシュランスオープン」でPGAツアー初優勝を飾るなど、瞬く間にランキングを駆け上がった。
そして、今年に入ってヨーロピアンツアーに加わったラームは、3月に開催された「WGCメキシコ選手権」と「WGCデルテクノロジーズマッチプレー」でトップ5入りを果たし、現在「レース・トゥ・ドバイ」では3位につけている。
2009年にティーンエイジャーとして出場した「ヨーロピアンヤングマスターズ」以来のル・ゴルフナショナル再訪を果たしたラームは、コースを絶賛した。
「僕のヨーロピアンツアーの旅路はメキシコでスタートしたわけだけど、ヨーロッパで開催されるヨーロピアンツアーの大会はこれが初めてだね」。
「もちろん、いろいろな理由から興奮している」。
「ここは恐らく僕がこれまでプレーした中でも、最高のゴルフコースのひとつだ。ここでは14か15歳の頃、2009年の『ヨーロピアンヤングマスターズ』でプレーしたのだけど、その時からコースは随分変わったし、僕も変わったから、ここへ帰って来ることを熱望していたんだ」。
「ロレックスシリーズのひとつであり、一年で最も重要な大会のひとつだから、ここへは来たいと思っていたし、僕のサポートを見せ、できる限りベストのプレーを尽くすことができればと思っている」。
「見ての通り美しいコースだね。素晴らしい設計だよ。全ての側面から、とてもやり甲斐のあるコースだね。バッグにある全てのクラブを使わなければならないし、そうさせるコースはプレーするのが楽しいんだ。このコースについて、悪いことは何も考えつかないね。本当に素晴らしいコースだよ」。
今週のコースでは、2018年に「ライダーカップ」が開催されるわけだが、ラームは来年の大会へ向け、すでにトーマス・ビヨーン率いる欧州代表チーム入りを視野に入れている。
ラームは「今の調子を維持し、ヨーロッパを代表してプレーすることができればと思っている。
そうなれば、僕にとって初めての『ライダーカップ』がヨーロッパの素晴らしい街で開催されることになり、スペインからも近いから、僕も応援してもらえるね」と述べた。
「どういう心持ちなのか、言い表すことはできないけれど、とにかく素晴らしい感じがする。その夢を叶えるべく、自分のベストのゴルフで代表入りを目指すことに興奮しているんだ」。
今週のフィールドには、ロレックスシリーズ第1戦の「BMW PGA選手権」を制したスウェーデンのアレックス・ノレンも顔を揃える。
残りのシーズンを楽しみにするノレンは、「これから素晴らしいシーズンがやってくる。どのトーナメントも信じられないくらい素晴らしいね」と述べた。
「ヨーロピアンツアーは、これらの大会の賞金と地位を向上させる上で、素晴らしい仕事をしたと思う」。
「楽しみにしているし、どういう結果になるかという感じだね。僕はベストを尽くしているけどね」。
ラーム同様、ノレンも今週のコースの大ファンのようだ。「この場所は好きだね。とてもタフだけど、とても良いコースなんだ」と述べた。