2017年 ロッコフォルテオープン

「ロッコフォルテオープン」の大会アラカルト

2017/05/17 13:03

一口サイズの大会史

2012年に同じコースで開催された「シチリアンオープン」を制したのは、当時ツアー2年目のトービヨン・オルセンだった(Stuart Franklin /Getty Images)

「ロッコフォルテオープン」はヨーロピアンツアーの国際スケジュールの中では新しい大会だが、開催コースのベルドゥラリゾートは過去に「レース・トゥ・ドバイ」の大会を開催していたことがある。

ヨーロピアンツアーデスティネーションの一つである同コースでは、2012年に「シチリアオープン」が開催され、このときはデンマークのトービヨン・オルセンが最終日にチャージをかけたイングランドのクリス・ウッドに競り勝ち、ヨーロピアンツアー初優勝を遂げた。

第1回「シチリアオープン」はその前年にドンナフガータGR&S で開催され、この際はフランスのラファエル・ジャクリンがヨーロピアンツアー4勝のうちの3勝目を挙げた。

フィールド

今週は「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのトーマス・ビヨーンが出場する。来年9月にパリで「ライダーカップ」奪還を目指す欧州代表を率いる46歳は、全世界で21勝を挙げており、うちヨーロピアンツアーでは15勝と、デンマークでも最も成功した選手である。

2011年に「シチリアオープン」を制したジャクリンも今週はフィールドに名を連ねており、歴代「イタリアオープン」王者のリカルド・カールベリ(2015年)、ジュリアン・ケン(2013年)、そしてスティーブ・ウェブスター(2005)も出場する。

ともにグリーンジャケットを獲得したトレバー・イメルマン(2008年)とマイク・ウィア(2003年)は、メジャー王者の肩書きをフィールドに添えることになる。マッテオ・マナッセロエドアルド・モリナリニノ・ベルタシオ、そしてレナート・パラトーレといった地元イタリアの精鋭も出場する。

コース

「ロッコフォルテオープン」は、ヨーロピアンツアーの2017年シーズンで最も壮観かつ景観美のあるコースの一つで開催される。今大会では、それぞれ18ホールのチャンピオンシップコースであるイーストとウエストの両コースから選りすぐりのホールを組み合わせて使用される。

全長7,217ヤード、パー71のレイアウトは、カイル・フィリップス設計の2コースから9ホールずつ選び出した構成となっており、荘厳な地中海を臨む海岸沿いに造られた上がり6ホールは、世界中のゴルフトーナメントでも類を見ないドラマチックなフィニッシュとなる。

トリビア

・今週は25人のイタリア人選手が母国でプレーする。その中でヨーロピアンツアーの優勝経験があるのはマッテオ・マナッセロエドアルド・モリナリの2人。この2人はヨーロピアンツアーで合わせて7勝を挙げている(マナッセロ4勝、モリナリ3勝。モリナリによる先月の「ハッサンIIトロフィー」制覇がイタリア人選手による最後の勝利)。

・これまで母国優勝を果たしたイタリア人選手は、バルドビーノ・ダッス(1976年イタリアオープン)、マッシモ・マネッリ(1980年イタリアオープン)、そしてフランチェスコ・モリナリ(2006年&2016年イタリアオープン)の3人。

・「ライダーカップ」欧州代表キャプテンのトーマス・ビヨーンは、今週出場する7人の「ライダーカップ」出場経験者のうちの一人。この7人は合わせて10回「ライダーカップ」に出場しており、ニコラス・コルサーツジェイミー・ドナルドソンニクラス・ファスデービッド・ハウエルロバート・カールソン、そしてモリナリがその他の6人である。

2017年 ロッコフォルテオープン