嵐の深センでヴィースベルガーが首位に浮上
「深センインターナショナル」は2日目を迎え、雷雨でサスペンデッドとなる前にノーボギーの「65」をたたき出したベルント・ヴィースベルガーが4打差の首位に躍り出た。
朝にスタートした組がラウンドを終えたところで雷雨がゲンゾンGCを襲ったため、午後スタートの選手は最高でも9ホールまでしかプレーを終えられなかった。
木曜に発生した遅延のため、この日は朝に第1ラウンドの残りをプレーしなければならなかったヴィースベルガーは、17番でバーディ奪って首位に1打差まで迫ると、第2ラウンドでは7つのバーディを奪って通算12アンダーまでスコアを伸ばした。
2位タイにはともに第2ラウンドを「68」でラウンドしたディラン・フリッテルと、トービヨン・オルセン。さらに1打差でグレゴリー・ボーディ、午後2時40分にホーンが鳴った段階でまだプレー中だったバッバ・ワトソンがつけている。
第2ラウンドは土曜の朝6時半に再開され、第3ラウンドは3サムで11時半以降に開始となる見通しとなった。
ヴィースベルガーはここ8カ月すべての大会で予選を通過し、トップ5入りを5回果たすなど、ヨーロピアンツアー4勝目へ向け好調を維持している。
「今日のスコアに文句は言えないね。長い一日だったよ。いくつか(第1ラウンドの)ホールが残っていたので、4時半に起きたんだ」とヴィースベルガー。
「昨日の好調を維持し、良いスタートを切ることができた。早朝に17番でティショットを打って、第1ラウンドを『67』で終えることができたので、うれしかったし、勢いそのままにドライバーもパットも良い感じで打つことができたよ」
「グリーンにボールを乗せれば居心地良くプレーできたし、グリーンでは良い感じで転がすことができたから、それが60台中頃で回るカギとなったね」
「火曜に何ホールかプレーしたとき、ここは相性が良さそうだし、自分のゴルフにも合っているとキャディに告げたんだ。今週を迎えるにあたり、良いプレーができていたのは知っていたしね」
13番と14番でバーディを奪ったヴィースベルガーは、同じ2ホールでバーディを奪って首位に立っていたトンチャイ・ジェイディーを捕らえ、首位タイに浮上した。
その後、タイのジェイディーが15番でボギーをたたきながらも17番でバーディを取り返したところで、オルセンが動きを見せた。
10番と12番でバーディを奪ったデンマークのオルセンは、16番でもバーディを奪って首位に並ぶと、その後はフリッテルがさらに大きな動きを見せた。
オルセン同様に4アンダーで2日目をスタートしたフリテッルは、3番でバーディを奪うと、9番から3連続バーディを奪い、13番でもバーディを奪って単独首位へ抜け出すことに成功した。
しかし、15番でダブルボギーをたたいたことでフリテッルは失速。オルセンも18番をボギーをとしたことで、流れはヴィースベルガーに回ってきた。
フリテッルが17番でバーディを奪い、通算8アンダーのクラブハウスリーダーとなると、ヴィースベルガーは17番と1番でバーディを奪ってスコアを伸ばした。
バウンスバックを見せたオルセンは2番と6番でバーディを奪ったが、ここから圧巻のプレーを見せたヴィースベルガーは、4番、7番、そして9番でバーディを奪って4打差の首位に立った。
出だしの10番でボギーをたたいたスコットランドのラムゼイは、その後3連続バーディで盛り返し、17番でもバーディを奪って「33」でハーフターンした。ラムゼイは5番でボギーをたたいたが、7番と8番でバーディを奪って再び盛り返しを見せた。
5ホールを終えた初日首位のワトソンは、2番でバーディを奪ってスコアを伸ばした。一方、ボーディは2番と4番でバーディを奪ったところでホーンが鳴らされたため、残り14ホールは土曜の朝に持ち越しとなった。
通算6アンダーにはいずれも第2ラウンドを回り切ったジョージ・クッツェー、スコット・ジェイミソン、ジョーダン・スミスに加え、8ホールを終えたヘイドン・ポルテウスがつけている。
通算5アンダーには、この日のプレーを終えたジェイディーとミシェル・ロレンゾベラがつけている。