7月にステンソンのスコットランド凱旋が決定
昨年「全英オープン」王者のヘンリック・ステンソンが、7月13日から16日にかけてダンドナルドリンクスで開催される「アバディーンアセットマネジメントスコットランドオープン」への出場を決め、キャリア最大の勝利を収めて以来となるスコットランド凱旋を果たすこととなった。
昨夏、ロイヤルトゥルーンで数多くの記録を塗り替えてメジャー初勝利を飾ったステンソンは、ゴルフの聖地であるスコットランドに特別な親近感を持っている。
「アバディーンアセットマネジメントスコットランドオープン」は今年も「全英オープン」の前週に開催されるわけだが、エアシャーを再訪するスウェーデンのステンソンは、自身が忘れ難き勝利を挙げた場所から10キロと離れてないコースで10回目の大会出場を果たすことになる。
また、今年のスコットランドのナショナルオープンは、賞金総額が700万米ドル以上の大会で構成される欧州ツアーの新機軸、「ロレックスシリーズ」の4戦目にあたる。
スコットランドのゴルフファンは、この7月にステンソンが、ロイヤルトゥルーンでメジャー5勝のミケルソンと後世に語り継がれる死闘を繰り広げた2016年「全英オープン」のパフォーマンスを再現してくれることを期待している。
ミケルソンとのスリリングな一騎打ちとなった最終日をメジャー最少ストロークタイ記録となる「63」で回ったステンソンは、メジャー史上最少通算ストローク「264」も樹立した。
このバトルは、その後、1977年にトム・ワトソンとジャック・ニクラスがターンベリーで繰り広げた、伝説の“真昼の決闘”が引き合いに出されるまでになった。
スコットランドのナショナルオープンは、近年、ステンソンにとって、「全英オープン」への備えとして重要な地位を占めている。
2013年にキャッスルスチュワートゴルフリンクスで3位に入ったステンソンは、直後の「全英オープン」で、宿敵フィル・ミケルソンに次ぐ2位に入っている。その後、2年間のブランクを経て出場した2016年大会で13位に入ったステンソンは、翌週にミケルソンと件のバトルを展開し、クラレットジャグを掲げたのである。
「スコットランド再訪を楽しみにしているし、トゥルーンのすぐ側にあるダンドナルドでプレーすることも楽しみにしている。もちろん、『アバディーンアセットマネジメントスコットランドオープン』は僕にとって特別な1週間になるよ。これは僕が『全英オープン』への準備を整える上で大きな助けとなってきた大会だし、新しい会場となるダンドナルドも楽しみにしている」とステンソン。
「僕は2013年に『スコットランドオープン』に出場した際、その翌週の『全英』でフィルに次ぐ2位に入ったんだ。その後の2年間はスコットランドへ来なかったけれど、その間、翌週の『全英』での成績も振るわなかった。昨年は、トゥルーンの前週にプレーしたけれど、その後のことはご存知の通りさ。だから、『スコットランドオープン』でプレーすることは、リンクスのゴルフへ微調整する上で間違いなく役立っているんだ」。
今年の大会では、ロープの内側ではワールドクラスのフィールドが競い合う一方、ロープの外側では、入場無料のアメリカンゴルフショーや多種多様な食べ物の提供など、ギャラリーを楽しませる多くの催しが開かれる予定となっている。