マレーシア再訪を喜ぶ鉄人ジェイディー
トンチャイ・ジェイディーは、今週の「メイバンク選手権マレーシア」を前に、今一度アジアンツアーとヨーロピアンツアーが手を携え、共催大会を開催するなか、両ツアーで華々しい実績を残して来た彼自身が世界ランキングを上げてきた背景について考えを巡らせた。
今週、ヨーロピアンツアーはサウジャナG&CCへの再訪を果たすわけだが、この地は1999年の「マレーシアオープン」で初めてアジアンツアーとヨーロピアンツアーが共催大会を行った場所である。
それ以来、両ツアーの関係は花を咲かせ、遂に昨年は戦略的提携を発表するに至った。
この絆は多くの選手が台頭する礎となったわけだが、ヨーロピアンツアー8勝を誇るジェイディーもその恩恵を授かった一人である。
47歳のジェイディーは、サウジャナに良い思い出を持っており、2004年の「マレーシアオープン」で初めて共催大会での勝利を挙げた彼は、同コースで行われた翌年の大会でも優勝を果たし、見事タイトル防衛に成功したのである。
「私は2004年、そして2005年と、サウジャナでは2回勝ちましたが、これは私のキャリアにおいて非常に重要なものとなりました」とジェイディー。
「このゴルフコースが大好きな理由はそこにあります。2勝しているのですから。ここから私の人生は変わったのです。2004年の最終日、私は最終ラウンドの16番でホールインワンを達成し、2打差で優勝しました」
「あの1打が私の人生を変えたのです。あれが今日の私を形作ったのです。それゆえ、私はマレーシアへ帰って来るのが好きなのです。第二の故郷みたいなものですよ。ここには応援してくれる友人やファンがたくさんいます」
「アジアンツアーの選手にとっても、大会で勝つ良いチャンスですね。オープンなフィールドですから」
「とても安定感のある選手が良い結果を出すでしょう。ここではフェアウェイキープが必要ですが、飛距離はそんなに必要ではありませんので」
「アジアンツアーの選手にも大いに優勝のチャンスはあると思います。若い選手が育って来ていますからね。ヨーロッパから手強い選手たちが出場しますが、アジアンツアーから優勝者が出ることも大いに考えられますよ」
地元マレーシア期待のガビン・グリーンも、両ツアーの密接な関係の恩恵に授かりたいと願っているアジアンツアーの選手の一人だ。
昨年のオリンピック男子ゴルフ競技を47位で終えた23歳は、今週を絶好の機会と捉えている。
「皆、良い選手ですので、勝つには良いゴルフをする必要があります。それはこの大会に限ったことではありません」とグリーン。
「私にとっては良い機会ですね。ヨーロッパの選手ともアジアの選手とも会うことができますから」。
「彼らの回りにいて、彼らのすることを観察しないといけませんね。まだ成長段階にある私にとって、これは学びの場ですから」