猛チャージのストームが南アフリカで暫定首位に浮上
「BMW南アフリカオープン」は、2日目にコースレコードタイの「63」をマークしたグレーム・ストームが2打差の首位に浮上する展開となった。
2日目のグレンダワーGCをノーボギーで回ったイングランドのストームは、通算12アンダーとし、トレバー・フィッシャーJrとジェイビー・クルーガーの南アフリカ人コンビ、そして米国のピーター・ユーラインに2打差をつけた。
金曜は雷警報のため、16時50分にプレーがサスペンデッドとなり、45人の選手がラウンドを途中で切り上げた。この中には通算6アンダーにつけるマーク・フォスターとロマン・ランガスキューがおり、2人はそれぞれ15番と14番ホールを終えたところでコースを後にした。結局、この日選手たちはコースに戻れず、第2ラウンドのプレーは土曜の7時15分に再開されることとなった。
この日は、8番から8ホール連続1パットでスコアを8つ伸ばすなど、バックナインで目覚ましいプレーを見せたロリー・マキロイがニュースヘッドラインを独占するかに見えた。しかし、上がり2ホールで連続ボギーを叩き、終盤で失速した世界ランク2位のマキロイは、通算9アンダーとし、5位タイで週末を迎えることとなった。
昨季終盤、ストームはわずか100ユーロの差でシード権を逃すところだったが、パトリック・リードがファイナルシリーズに出場せず、出場試合数が規定に達しなかったため、ストームは繰り上がりでシード権を手にした。今季は「アルフレッド・ダンヒル選手権」で4位に入る好スタートを切ったストームは、2013年の「ヨハネスブルグオープン」でキャリア最高の「62」をマークした地である南アフリカで、その好調を維持している。
ストームは10番からの出だし3ホールで連続バーディを奪うロケットスタートを切ると、18番でもバーディを奪って首位に並んだ。勢いの止まらないストームは、5番で2打目をピン側1.8メートルにつけてバーディを奪うと、続く6番では6メートルのバーディパットをねじ込み、8番でもバーディを奪って後続を突き放した。
「こんなスコアが出せたのは、もちろん素晴らしいことさ」とストーム。「最終ホールのパットは重要だったね。長めのパットだったけれど、入れれば自己ベストに並ぶパットだったんだ。全体的にパットが絶好調だったね。昨日も今日も絶好調だった。ただ、昨日は今日ほど決まらなかったけれどね」。
「パー5で、あといくつかバーディが取れていてもおかしくなかった。今日はパー5で1つしかバーディが奪えなかったからね。ただ、パー5で1つしかバーディが奪えずにこのコースで『63』を出したのだから、僕はとても良いプレーをしているということだよ」。
「今週はロリーが勝つんじゃないかと僕は思っているんだ。というのも、彼ははるか遠くへ飛ばすし、真っ直ぐ打っているからね。彼の背後について行ければ僕はハッピーなんだ」。
序盤にボギーとダブルボギーを叩いたマキロイは、出だし4ホールを終えた時点で首位と9打差に後退するも、8番のイーグルを皮切りに無双のアイアンプレーが炸裂。また、パットも好調で、残念な締めくくりとなった終盤の2ホール以外を1パットで上がった。前半を「30」としたユーラインは、3連続バーディでこの日を締めくくり、1ボギーの「64」をマーク。一方、クルーガーは終盤の8番でイーグルを奪い、この日のスコアを「67」とした。
首位タイで2日目を迎えたフィッシャーJrは、5バーディ、1ボギーの「68」で2日目をラウンド。2日目を「65」で回り、通算8アンダーのヤコ・バンザイルは17番で今季ツアー2つ目のホールインワンを達成した。地元南アフリカ人気のバンザイルは、223ヤードを4番アイアンのひと振りでホールアウトし、BMW i8をゲットした。