オルセンがトルコでペースを完全に掌握
「トルコ航空オープン」は3日目を終え、ヨーロピアンツアーでの3シーズン連続優勝を目指すトービヨーン・オルセンが後続との差を7ストロークに広げ、完全にペースを掌握する展開となった。
6打差の首位でレグナムカーヤG&SRでの土曜日を迎えたデンマークのオルセンは、一時4打差まで詰め寄られる場面はあったものの、終盤のバーディ攻勢でこの日のスコアを「68」とし、通算18アンダーとして主導権を手放さなかった。
ヨーロピアンツアー4勝目を目指すオルセンは、一昨年に「ISPS HANDAパースインターナショナル」、そして昨年は「アルフレッド・ダンヒルリンクス選手権」を制しており、ここで優勝すると3季連続でのツアー制覇を果たすことになる。
2015年のスコットランドでの勝利は、それまでの18大会で予選通過が僅かに5回だけだったなかでのものだったが、今回もオルセンは直近の12大会中予選通過は3大会のみと不振に喘いでおり、アンタルヤで勝利を挙げることができれば、昨年同様の“スランプバスター”となる。
2位タイには、通算11アンダーでデービッド・ホーシー、李昊桐、デービッド・リプスキー、マッテオ・マナッセロ、そしてベルント・ヴィースベルガーの5人がつけており、何れも日曜はロースコアを狙うことになる。
「これまで7打差のリードは経験したことがないんだ」とオルセン。「今日も出始めは少しナーバスになっていた。これほどの大差は経験したことがなかったからね」。
「少し奇妙な感じだったけれど、簡単でないのは分かっていた。多くの選手が追い上げているし、ここではかなりのロースコアを出すことも可能だからね」。
「明日もアグレッシブな姿勢を保ってコツコツ頑張るよ」。
「これはファイナルシリーズでとてつもなく大きな大会だし、もちろん優勝できたら最高だね」。
「まだ18ホール残っているから、集中し続けなければならないし、自分の小さなゾーンに留まらなくてはいけないね」。
オルセンはティショットが木に当たって跳ね返り、ピン側1.8メートルにつく幸運があったパー3の2番でこの日最初のバーディを奪った。
この日2つ目のパー3となった6番では、オルセンは運を借りずにしっかりと自分のショットでピンに寄せてバーディを奪い、後続との差を7ストロークに伸ばすも、ここから後続の選手が差を詰める展開となった。
首位と9打差でこの日を出たリプスキーは3番から3連続バーディを奪うと、9番でもバーディを奪い、前半を「30」として後半へ折り返した。
米国のリプスキーは11番でバーディを奪い、パー3の14番でも見事なティショットからバーディを奪い、首位との差を4打に縮めた。
前後半の折り返しでは不安定なプレーを見せたオルセンだったが、14番で2.4メートルのバーディパットを決めてこの日最初のガッツポーズを見せると、続くパー5の15番では2パットのバーディを奪い、再び6打差のリードを築き上げた。
完全に自信を取り戻した26歳のオルセンは、16番で9メートルのバーディパットを沈め、ホーシーとヴィースベルガーに7打差をつけた。その後、この後続の二人は最終ホールをボギーとしている。
16番でボギーを叩いたリプスキーも通算11アンダーのグループに転落し、オルセンは最終ホールでボギーを叩くも、今季のツアーにおける54ホール終了時点での最大差をつけて最終日に臨むこととなった。
リプスキーとオーストリアのヴィースベルガーは共に3日目を5バーディ、1ボギーの「66」でラウンドし、イングランドのホーシー、イタリアのマナッセロ、そして中国のリはそれぞれ「68」をマークした。
通算10アンダーには3日目を「70」でラウンドしたタイのトンチャイ・ジェイディー、そして初日首位のジョージ・クッツェーがつけている。南アフリカのクッツェーは浮き沈みの激しい週を送っており、初日の「64」に続き、2日目は「73」として、この日は「66」をマークした。
通算9アンダーにはデービッド・ドライズデールデビッド・ドライスデール、パブロ・ララサバル、ヨアキム・ラガーグレン、そしてアドリアン・オタエギがつけている。