ピータースがプラハで首位タイに浮上
「D+Dレアルチェコマスターズ」は、アルバトロスゴルフリゾートで連日の「67」をマークしたディフェンディングチャンピオンのトーマス・ピータースが首位タイで週末を迎える展開となった。
オリンピックで4位に入ったリオデジャネイロから約9700キロの旅路を経てプラハ入りしたベルギーのピータースは、長旅の疲れを微塵も感じさせないプレーを展開し、金曜の第2ラウンドをノーボギーで回った。
ピータースと首位の座を分け合うのは、この日ベストの「66」を叩き出して通算10アンダーとしたデンマークのジェフ・ウィンザー。
2人の後方には4打差で6人の選手が追っており、「ライダーカップ」欧州代表候補のマシュー・フィッツパトリックのほか、スティーブン・ブラウン、トミー・フリートウッド、デービッド・ハウエルのイングランド勢、そしてピーター・ハンソンとロバート・カールソンのスウェーデン人コンビがつけている。
1年前のこの大会でヨーロピアンツアー初優勝を果たしたピータースは、その次に出場した大会も制覇した。
「ノーボギーで回って、幾つか良いパットが決まるというのはいつだって良いものだよね」とピータース。「アイアンショットがとてもいいね。ここ数日ボールストライキングがとても好調なんだ。とても良くコントロールされているし、ストレスのないゴルフができているね」。
「今日も同じゲームプランだった。実は、今年は若干攻撃的に行かなくなっているのだけど、去年よりもウェッジが好調なので、それが奏功しているね。(ティショットでは)より3Wを多用しているのだけど、それでバンカーが避けられるのであれば、使わない手はないよね」。
「僕にできるのは、全力を尽くすことだけだし、その上でどうなるのか、という感じだね。来週も同じことだよ」。
2月の「ツワネオープン」で2位に入ったウィンザーは、その後3度しか予選通過を果たせていないが、今大会は自信を感じさせるプレーを展開している。
ウィンザーは10番、11番、13番、そして14番でバーディを奪うと、2オンに成功したパー5の1番で3.6メートルのイーグルパットを沈め、首位に躍り出た。その後、ウィンザーは3番でバーディを奪ってリードを広げるも、ピータースが4番、6番、7番、10番、そして13番とバーディを奪い、その差を1ストロークに縮めた。
ウィンザーは8番でこの日唯一のボギーを叩き、再び2人が首位を分け合うこととなった。
「すばらしかったね」とウィンザー。「出だしから好調で、一気にそのまま回ることができた」。
「1番でのイーグルは驚きだったね。というのも、(ティショットは)確実にバンカーに捕まったと思っていたからね。バンカーへ行ってみると、一つだけボールがあって、それはオリ(フィッシャー)のやつだったんだ。僕のはバウンドしてフェアウェイへ出たんだろうね。運が味方をしたけど、そこからすばらしいショットでグリーンを捉え、すばらしいパットを決めることができたんだ。あれは盗んだイーグルだったんだよ」。
「良いプレーができているのは随分と久しぶりのことだから、良いラウンドが続いているのは嬉しいことだし、これをそのまま持続させたいね」。
「週末へ向け、特に考えていることはないよ。とにかく一打一打プレーするだけだし、プレーをエンジョイするまでだよ」。
フリートウッドとハウエルは共に2日目「68」をマークし、「ライダーカップ」の選抜レースで最後のスポットにつけているフィッツパトリックとブラウンは2日目を「69」でラウンドした。
初日「68」のカールソンは2日目を「70」とし、一時は首位に最も近い位置につけていたハンソンは17番でボギーを叩き、2日目を「71」でラウンドした。
通算5アンダーには、米国のダニエル・イム、クレイグ・リーとマーク・ウォーレンのスコットランド人コンビ、そしてライアン・エバンスとリチャード・マケボイのイングランド人コンビがつけている。