2016年 アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー

ウォールが16年振りに優勝

2016/08/08 09:23

「アバディーンアセットマネジメント ポール・ローリーマッチプレー」決勝で、アンソニー・ウォールアレックス・ノレンを下し、ツアー初優勝から実に16年204日振りとなる2勝目を手にした。

この勝利の間の日数はヨーロピアンツアー史上最長記録であり、南アフリカでの初優勝から今回の2勝目までに要した431大会という数字も、これまでの記録だったクリスティ・オコナーJr.による276大会を大きく上回る新記録となった。

ウォールは決勝の出だしでつまずきながらも、最終的には、先月キャッスルスチュワートで優勝し、スコットランドでの2冠を狙っていた優勝候補のノレンを1アップで下した。
初勝利から今回の優勝まで7度2位に入っているウォールは「面白いことに、2000年の優勝が昨日のことのようだよ」と述べた。

「すばらしい勝利だね。というのも、皆とても良い選手で、その選手たち全員に勝つのはとてもしんどい作業だったからね」

「とにかく信じられないくらいすばらしいよ。僕がどれくらいうれしいか、言葉にすることはできないね」

「もう2度と勝てないんじゃないかと思ったこともあったよ。(この優勝は)両親のためにもうれしいね。若い頃、 僕に大枚をつぎ込んでくれたからね。僕には父親の勝利を待ち望んでいた2人の子供がいるんだ。言葉がないね。感無量だよ」

「どうして勝てたのか分からないんだ。ただ、1週間を通して、落ち着いてプレーできた。そしてパットが良かったね。パッティングについては、若干何かしらをつかんだんだ」

ノレンはこれまでの5戦のフロントナインを通算19アンダーで回ってきたが、決勝でも見事なスタートダッシュを見せた。

ノレンは、ウォールがティショットを木々に打ち込んだ1番で3メートルのバーディパットを決め、先行することに成功した。

2番ではヨーロピアンツアー5勝のノレンがティショットを大きく曲げ、左側の林へ打ち込んだ。

しかしながら、後ろ向きでのチップアウトを強いられたにもかかわらず、ノレンはパー5の3打目でグリーンをとらえ、ここでもバーディパットを沈めた。

2ダウンとなったことで、ウォールの心中には次の優勝までの長い待ち時間はさらに続くことになるのではないかという思いがよぎったことであろうが、続く3番をバーディで奪取すると、ノレンがフェアウェイを外したパー5の6番も取って勝負を振り出しに戻した。

41歳のウォールはパー5の11番でバーディを奪って1アップとリードすると、バンカーにつかまった12番と14番では見事なリカバリーを見せ、リードを維持することに成功した。

ワンオン可能なパー4の16番を両者バーディとする、17番ではノレンのバーディパットがカップの縁に嫌われ、ウォールの一歩リードは変わらないまま勝負は最終ホールを迎えた。

ウォールがパー5の最終ホールをパーとしたのに対し、ノレンが4.5メートルのバーディパットを外したことにより、決勝はエクストラホールに入ることなく勝敗が決した。

イングランド人対決となった3位決定戦では、バーディ、イーグル、バーディの好スタートを切ったジェームス・モリソンがその勢いを維持し、4&2でオリバー・フィッシャーに勝利した。

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