2016年 第100回フランスオープン

「フランスオープン」で注目すべき3人

2016/06/29 09:30
大会100回目のタイトルは誰の手に? 本命に目されるM.カイマー(Scott Halleran/Getty Images)

今週、欧州ツアーはル・ゴルフ・ナショナルで第100回「フランスオープン」が開催される節目の週を迎える。我々欧州ツアーのデータ担当者は、先週のドイツでヘンリック・ステンソンを注目の選手の一人に挙げたわけだが、果たして今週も予想を的中させることはできるだろうか。

本命: マルティン・カイマー

この大会、そしてル・ゴルフ・ナショナルでの目覚ましい記録を鑑みると、マルティン・カイマーを優勝予想から外すのは難しい。過去、アルバトロスコースで開催されたこの大会に9回出場しているドイツ出身の彼は、13位以下だったことは2回しかなく、2009年に優勝しているほか、トップ10入りを5回は果たしている。7年前に優勝した週に「62」をマークした彼はコースレコード保持者でもあり、2018年の「ライダーカップ」の舞台を熟知している。欧州ツアーでは2年以上優勝から遠ざかっているとはいえ、カイマーは直近の4試合で3度トップ10入りを果たすなど復調の兆しを見せており、デュッセルドルフ出身の彼が日曜の夜にヴェルサイユで勝利の美酒を味わっていたとしても、決して驚きではない。

対抗馬: ベルント・ヴィースベルガー

2016年に欧州の地へ戻って以来、ここ4試合で3度のトップ15入りを記録するなど、ベルント・ヴィースベルガーは安定感の方式を見つけ出したようだ。オーストリア出身の彼は、「BMW PGA選手権」で15位タイに入ると、続く「ライオネスオープン」では10位タイに入るなど、安定して上位に顔を出した。6度目の「全米オープン」出場を果たしたヴィースベルガーは、その後、先週のドイツで7位タイに入っており、好調を維持している。1年前にこの大会で勝利した彼は、ル・ゴルフ・ナショナルでの直近の3大会はいずれも20位以内をキープしており、これらの事実を総合して考慮すると、今週、優勝に最も近い位置にいる一人であると言える。

大穴: ジェームス・モリソン

大穴としては一風変わったチョイスと言えるかもしれないが、ジェームス・モリソンは今週、ル・ゴルフ・ナショナルで優勝トロフィーを掲げることになるかもしれないアウトサイダーの一人だ。イングランド出身の彼は、昨年大会で「71」、「68」、「68」、「67」をマークし、ヴィースベルガーの次ぐ2位に入ったほか、2011年大会でもトップ10入りを記録。ソリッドな2016年シーズンを送っているモリソンは、直近の8大会でトップ10入り(内2回はトップ5)を3度果たしている。

2016年 第100回フランスオープン