2016年 メイバンク選手権マレーシア

クアラルンプールで前を見据える休養明けのカイマー

2016/02/18 08:04
休養明けの一戦で仕切り直しを図るM.カイマー (Scott Halleran/Getty Images) ※画像は16年「アブダビHSBCゴルフ選手権」

休養十分のマルティン・カイマーが今シーズンを本格始動させるべく、「メイバンク選手権マレーシア」に臨む。

2014年の「全米オープン」制覇以来、欧州ツアーでの勝利から遠ざかっているカイマー。「オメガドバイデザートクラシック」で予選落ちを喫したドイツ出身の彼は、その後休暇を取り充電することに決めた。

2010年の「レース・トゥ・ドバイ」王者であり、かつての世界ナンバーワンでもあるカイマーは、欧州ツアーでは通算11勝を成し遂げており、マレーシアのポジティブな雰囲気が再び勝者の仲間入りを果たす上での一助となればと思っている。

「冬の間、ハードに練習を積んできたけれど、そういうのはすぐに結果に繋がることもあれば、時間がかかることもあるんだ」とカイマー。「ここ数年は、シーズン序盤に良いスタートを切ることができていたし、特にアブダビではそうだったのだけれど、今回は自分のリズムを見つけ出すのに苦しんでしまった」。

「だから、先週は1週間オフを取って休暇にしたんだ。これで頭の中がスッキリしたよ」。

「とてもくつろいでいるよ。このゴルフコースは僕に合っているんだ。昨日のプロアマはとても良い組だったし、素敵なホテルに宿泊し、食べ物は美味しいから、誰もがハッピーで笑顔になるね」。

「リラックスできなかったり、ハッピーになれなかったりする理由は見当たらないね。常に自分自身に多くを期待するものだけれど、今週は上手く事が運ぶと良いね」。

2010年シーズン、カイマーは「レース・トゥ・ドバイ」を制しただけではなく、「全米プロゴルフ選手権」も制覇し、勢いそのままに2011年序盤は公式世界ゴルフランキングの頂点に上り詰めた。

しかし、現在世界36位のカイマーは、頂点への返り咲きを希求することに捉われていないことを強調し、定期的に勝利を挙げることさえできれば、結果として世界の頂点はついてくると確信している。

「それに惑わされることはないよ。僕は大会で優勝することにもっともこだわっているし、それがコンスタントにできさえすれば、ナンバーワンになれるんだよ」とカイマー。「世界ナンバーワンという座が何をもたらすのか分かっているし、前回そうなった時よりも今の方が心構えはできているからね」。

「世界のトップ50以内に入っていさえすれば大丈夫なんだ。そうすれば全ての大会に出場できるからね」。

ロイヤルセランゴールGCは2002年の「マレーシアオープン」に続き、欧州ツアー国際スケジュールでは2度目の登場となるが、カイマーはこのクアラルンプールのコースの大ファンである。

「マレーシアでは何度もプレーしているけれど、ここが一番のお気に入りだね」とカイマー。「間違いなく僕にピッタリのコースなんだ。僕は木々の立ち並ぶコースでプレーして育ったので、ここは地元を思い起こさせるんだ。とはいえ、こっちの方が少しばかり暖かいけれどね」。

「ボールをどちらの方向にも曲げなくてはならず、僕はショットを自在に曲げるチャレンジを楽しめるからね。とにかくフェアウェイをたくさん捉え、チャンスの到来を待たなくてはいけないから、プレーするには楽しいコースだよ」。

「パー5の利を活かさないといけないね。というのも、パー5はどのホールも2オンが可能なんだよ」。

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