2015年 WGC HSBCチャンピオンズ

逆転優勝へ意欲満々のスピース

2015/11/08 10:22
首位に3打差まで迫った世界ランク2位のジョーダン・スピース(Getty Images Sport Andrew Redington)

世界ゴルフ選手権「HSBCチャンピオンズ」3日目に見事「63」をマークする猛チャージをかけて一躍優勝争いに加わったジョーダン・スピースは、日曜のラウンドはアグレッシブにプレーすると誓った。

世界2位のスピースは、首位のケビン・キスナーの10打後方で3日目を迎えるも、3日目を9バーディ、ノーボギーでラウンドし、首位との差を3スロークまで縮めることに成功した。

スピースは「マスターズ」、そして「全米オープン」を制すなど、2015年シーズンのツアーにおいて目覚ましい活躍を見せて来たが、シェシャンインターナショナルGCへ向かうにあたり、自身のスイングに幾つかの懸念点があったことを明かした。

とは言え、そうした懸念が土曜のパフォーマンスに影響を及ぼすことはなく、米国出身の彼は最終ラウンドへ向け自信を深めている。

「(最終日は)アグレッシブに行くよ」とスピース。「僕は18番をアグレッシブに行ったけれど、あれが今日のラウンドを要約していたね。何度か攻めに行って、それが奏功するか試してみたんだ」。

「明日も同じことをしなくてはならないと思う。ただ、ここのゴルフコースはウォーターハザードが効いている場所が多いから、トラブルも多いけれどね。とにかくフェアウェイに留めなくてはならないね」。

「(最終組の)2組前からプレッシャーをかけることができれば、最後は何が起こるか分からないよね。だから、終盤にかけて忍耐強いプレーをするつもりだし、良いスタートが切れればと思っているよ」。

「今日はとても良いラウンドだったね。どこであれ9アンダーは大満足だよ」。

「コンディションは有利に働いたね。断然多くのバーディが狙える状況だった。パットが決まるかどうかの問題だったね。今日は短いバーディパットが多かったんだ。1.5メートル以内のパットが多かったけれど、それより長いのも幾つかあったね」。

「ショットに依るところが大きかったね。トラブルに陥ることは殆どなかったし、グリーンを捉えられなかったのは1回だけだったから、しっかりチャンスを生かすことができたよ」。

「僕がこれを言うのは最初にして最後のことだけど、今週初めは自分がこの位置で日曜を迎えられるとは期待していなかったんだ」。

「自分のスイングについてやろうとしていることに対して、あまり自信のない状態で臨んだからね」。

「自分で信頼できるショットが打てると感じていると、ボールに対して自信が持てるからね。ショットが纏まり始め、俄にパットが決まり始めたんだよ」。

「ゴルフで上手く行くときは単にそういうものなんだ。とにかく勢いが重要なゲームであり、自信が重要なゲームであり、今日僕らはそれらをかなり積み上げることができたね」。

同胞のスピースを2打先行するダスティン・ジョンソンは、2013年以来となる「WGC HSBCチャンピオンズ」2勝目を狙っている。

3日目をノーボギーの「65」でラウンドした31歳の飛ばし屋は、勢いそのままに日曜のラウンドに臨みたいと思っている。

「上位争いをして、日曜に勝つチャンスがあると感じられるのはいつだって良いものだよ」とジョンソン。「明日は間違いなく勝つチャンスがあるし、これ以上は望むべくもないよね」。

「ここでは2年前に3打差の首位で日曜日を迎えたけれど、明日は1打差で追う展開だから、とにかく今日やったことを明日もやるだけだよ。ドライバーでフェアウェイに飛ばして、多くのバーディチャンスを築かないとね」。

地元期待のリー・ハオトンは出だしで4連続バーディを奪うなど、首位に1打差まで迫る「66」をマークし、上海のギャラリーを大いに沸かせた。

ホール毎に地元ファンの声援が高まるなか、ラウンドを終えた20歳は落ち着いて明日への見通しを語り、トップ10入りが果たせれば満足であると明かした。

「これは本当に大きなトーナメントですね」とリー。「最終日は多くの選手がたくさんバーディを奪うのは分かっています」。

「僕の目標、と言いますか、この大会における僕のゴールはトップ10入りを果たすことです。ここでトップ10入りが果たせれば、僕の短いキャリアのハイライトにして一里塚となりますから。
明日は良いプレーをして、自分の望むポジションで終えることができればと思います」。

ラッセル・ノックスは通算15アンダーのグループを形成する3人目の選手だが、彼は日曜日の朝、第3ラウンドの最終ホールをプレーし終えなければならない。

雷雨警報のため3日目の朝はスタートに遅延が生じ、ノックスはプレー終盤に暗さが増すなか、第3ラウンドのプレーを明るい日差しの下で終える決断を下した。

「僕らの組は17番ティで話し合っていたんだ」とノックス。「プレーを切り上げても良かったのだけど、皆すばらしいショットを打って、バーディかパーであのホールを終えることができたんだ」。

「そしてブランデン(グレース)とケビン(キスナー)は最終ホールを片付けてしまいたいと思ったのに対し、僕は向かい風だったので、明日の朝まで待てば、もしかしたら風向きが追い風になるか、あるいは無風になるかも知れないと思い、切り上げることにしたんだ」。

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