2015年 BMWインターナショナル・オープン

周囲の期待を受け止める冷静なキーファー

2015/06/24 11:04
ここ5戦で3度のトップ10入りを果たしているドイツゴルフ界期待の新星マキシミリアン・キーファー※画像は2015年ノルデアマスターズ(Harry Engels/Getty Images)

マキシミリアン・キーファーは今週の「BMWインターナショナル・オープン」へ向け、近来のヨーロピアンツアーにおける彼の目覚ましい好調振りがプレッシャーとなって、双肩に伸し掛かることを理解しているが、ドイツゴルフ界期待の新星には、すでに周囲の期待を受け入れるだけの度量があるようだ。

ここ5戦で3度のトップ5入りを果たしているキーファーは、「アイルランドオープン」では8位タイ、そして「ノルデアマスターズ」では3位タイに入っている。

この木曜日に25歳の誕生日を迎えるキーファーは、地元大会での初日を「ライダーカップ」スターのトーマス・ビヨーンビクトル・デュビッソンとラウンドすることになっており、近来の好調が注目グループを形成する運びとなった。

デュッセルドルフ在住のキーファーは、2015年のヨーロピアンツアーは15大会に出場し、その15大会すべてで予選通過を果たしており、今大会でも引き続きその好成績の持続を狙う彼は、地元の声援が戦う上での発奮材料となることを期待している。

「僕自身、今週はいつもより少しだけ期待値が高いかもしれないけれど、客観的に見ると、僕への期待値は確かにいつにも増して高いね」とキーファー。「これは良いことなんじゃないかな。常に進歩し、より良い選手になりたいと思っているわけだからね」

「地元のファンの前でプレーするのは大きな助けになるものなんだ。いつもより5パーセントから10パーセントほど多くの力が出せるんだよ」

「とはいえ、その一方で、アイルランドでロリー(マキロイ)が予選落ちした通り、雑事に忙殺され、自分のゴルフに集中できないこともあるから、とてもタフでもあるんだ。だから、ちょうど良いバランスを見つけるのが難しいと言えるかもしれないね」

「両親も僕と一緒に車でここまで来たし、長い間会っていなかった旧友と会えるのもいいね。いつもは毎週ツアーでプレーできる機会に恵まれていないドイツ人選手もたくさん出場するね。僕と一緒に育ってきた人々に会えるのが断然いいね」

2008年に「BMWインターナショナルオープン」を制したマルティン・カイマーが最後に同大会を制覇したドイツ人選手となっているが、キーファーは地元育ちの選手による優勝の重要性を認知している。

「大会全体を考えると、誰かドイツ人選手が好成績を収めるのが好ましいね。そうなれば、そこまでゴルフに興味がない人でも少しは興味を持ってくれるかもしれない」とキーファー。「ドイツ人選手が上位につければ、来場者だって増えるかもしれないね。だから、ドイツ人選手が上手いことやれば、大会にとっても、ドイツのゴルフ界にとってもいいのは間違いないよ」

慣れ親しんだ環境に鼓舞されたいと願っているもう一人のドイツ人選手は、先週チェンバーズベイで「全米オープン」デビューを飾ったステファン・イエーガーだ。

高校と大学時代を米国で過ごし、現在はテネシー在住のイエーガーだが、彼はゴルフクラブミュンヘンアイヒェンリートでゴルフをプレーしながら育ち、両親は今も大会のホストコースからわずか800メートルの所で暮らしている。

「帰省するのはいつだってハッピーだよ」とイエーガー。「ドイツの町並みにドイツの人々、そしてドイツの料理がある。最高だね。本当にそう思うよ。そういうのが恋しくなるものだからね。この週とクリスマスは何としても帰省するんだ。常に心はドイツ人だし、それはこれからも変わらないよ。そういうのは変わるものじゃないと思うんだ。家族とは親密だし、姉もまだここに住んでいるからね。いつだってドイツとの縁は繋がっていたし、これからも切れることはないんだ」

「ここでは全ての瞬間を楽しむべきだし、それを活かさないといけないね。良いプレーができ、優勝争いに絡めればいいし、そうなれば見る人にとっても最高だね」

2015年 BMWインターナショナル・オープン