ファンが集団を抜け出し単独首位発進
中国のファン・ウェンイが初めてゴルフクラブを握ったのは22歳のときだったが、それでも彼はゲンゾンGCでの「深センインターナショナル」初日を6アンダーの「66」でラウンドし、首位で大会をスタートさせた。
地元の声援を浴びたファンは初日を8バーディ、2ボギーでラウンドし、チリのフェリペ・アギラー、タイのキラデク・アフィバーンラト、韓国のアン・ビョンハン、そして米国のピーター・ユーラインに1打差をつけて単独首位で2日目を迎えることとなった。
「昨年は非常に悪いプレーをしてしまいました」とファン。彼は作業員として働いていたが、キャディに転身し、その後、ゴルフの虜になった。
「今年はスイングを変え、昨日はドライバーを変えましたが、新しいドライバーは気に入りました。このコースは良いですね。グリーンの速さがとても良いです」。
ファンが本日のベストラウンドをまとめる一方、チャレンジツアー上がりのアンはパー3の8番でホールインワンを達成し、快哉を叫んだ。
ユーラインは上がり3ホールで連続バーディを奪い、アフィバーンラトはフロントナインを「31」でラウンドし、アギラーは上位陣でただ一人、ノーボギーで初日をラウンドした。
「今日はショットがとても良かった」とヨーロピアンツアー2勝のアギラー。「ノーボギーだったけれど、このコースでそれは上出来なんだ」。
「幾つかミスショットはするものだし、僕も幾つかしでかしたけれど、その後のリカバリーが良かったから満足だよ」。
かつての「マデイラアイランドオープン」王者であり、サー・ヘンリー・コットン年間最優秀新人賞にも輝いたことのあるユーラインは、前半を終えた時点ではイーブンパーだったが、10番と14番でバーディを奪うと、16番では2mのバーディパットを沈め、17番ではバンカーからあと少しでチップインイーグルというショット。このホールもバーディとすると、最終ホールでは4.5mのバーディパットをねじ込んだ。
「3連続バーディは良かったですし、上がり5ホールで見ても4つのバーディを奪っていますからね」とユーライン。「勿論嬉しいですよ」。
「タイではプレーしましたが、食中毒で棄権せざるを得ず、プエルトリコでもプレーしましたが、手首を怪我してしまい、その後はしばらく休養していました」。
「その後はコーチも変えましたから、この6週間かそこらはとても奇妙でしたね」。
「多くのことを上手くできたと思いますし、昔の悪癖が出て幾つかミスもしましたが、5アンダーで満足しているのは確かなところですね」。
今季これまで全ての大会で予選通過を果たす見事なルーキーイヤーを送っているアンは、初日のラウンドは4バーディ、1ボギーのほか、8番ではアイアンのティショットをピンの1メートルほど手前に落とし、そのまま転がしてカップインさせるエースを記録した。
「マスターズ」2勝のバッバ・ワトソンは5番から3連続バーディを奪うなど、この日のラウンドを2アンダーとし、17位タイで2日目を迎える展開となった。