2日目「66」のラムジーら4人が首位で並ぶ混戦に
ハッサンIIゴルフトロフィーは2日目を終え、この日のベストスコアとなる「66」で2日目をラウンドしたスコットランドのリッチー・ラムジーら4人が首位で並んで大会を折り返す格好となった。
6バーディ、ノーボギーでこの日のゴルフ・ドゥ・パレロイヤルをラウンドした欧州ツアー2勝のラムジーは、通算6アンダーで豪州のリチャード・グリーン、スペインのラファエル・カブレラベロー、そしてウェールズのオリバー・ファールで形成される首位グループに加わった。
一時はファールが終盤に通算7アンダーまでスコアを伸ばして集団を抜け出すかと思われたが、18番でボギーを叩き、この日のスコアを「68」として再び集団に吸収された。
この日は早い時間でのラウンドとなったカブレラベローは5バーディ、2ボギーの「69」でラウンドし、レフティのグリーンは「70」で2日目をラウンドしている。「終盤、幾つかイライラの募る瞬間があった」とラムジー。彼は、2015年はこれまで5大会に出場し、4大会で予選落ちを喫し、予選通過を果たしたドバイでは負傷のため途中棄権した。
「とにかくプレーがしたいのだけど、ちょっとした負傷があってね。自分のやり方を守って、しっかりとストレッチをして、良い練習のルーティーンを保つようにしているんだ。それが、徐々にだけど確かな積み重ねとなって、きょう報われることになったんだ。週末もこのままの調子で行けるといいね」。
昨年、チャレンジツアー初年で昇格を果たした27歳のファールは、これまでルーキーイヤーのヨーロピアンツアーでは45位以上の成績を残せていない。「ここへは始めてきましたが、王の庭園でプレーするのは本当に素晴らしいですね。壮観です。それ以上言えることはないですよ」と、王宮内に造成されたユニークなコースについての感想を述べた。
「今年は素晴らしい年になっています。毎週新しいチャレンジがあり、とにかく何もがトリッキーですが、楽しんでやっています」。「首位タイにつけられたのは素晴らしいですね。そのために練習しているわけですから。まだ折り返し地点ですが、日曜もこの位置にいられたらいい」。
今年に入り、爪先を骨折したため、それ以後はテニスシューズでのプレーを強いられていたカブレラベローは、6週間振りにゴルフシューズを履いてのプレーとなった。「右足の小指の骨を骨折してしまったんだ。まったく笑えない話なんだけれど、テーブルの角にぶつけてしまったんだ」とツアー2勝のカブレラベロー。
「(米ツアーの)プエルトリコではテニスシューズでプレーしなければならなかったのだけど、それでも首位に並べそうなところまでいった。タンパでは幅広の大きな靴をゲットすることができてね。今日、ようやくまともなゴルフシューズを履いても大丈夫になったんだ。それほど気にならないので良かったよ」。
最後に出場したタイでは15位に入った44歳のグリーンは、3勝しているヨーロピアンツアーでの最後の勝利を5年前にポルトガルで果たしており、調子の上向き加減が継続していることに喜びを見せた。「タイの後はちょっとした休養を取ったので、そこまでゴルフはプレーしていなかったんだ」とグリーン。「今週へ向けて準備をしてきたし、2ラウンド終えての6アンダーは最高だね」。
「タイでの出来にはとてもハッピーだったし、その前の大会でも調子は良くなってきていたんだ。スイングやメンタル面の考え方は変えていないので、今週も好調が持続できているね」。
一方、来月の「マスターズ」出場を目指す戦いについては、ジョージ・クッツェーとトミー・フリートウッドは優勝争いに留まり可能性を残したものの、アンディ・サリバン、アレクサンダー・レビー、マルセル・シーム、そしてロス・フィッシャーは脱落してしまった。
クッツェーとフリートウッドは、2週間後のオーガスタナショナル行きの切符を手にするには、今週の優勝が必要条件。それぞれ首位から1打差と3打差で週末を迎えることとなった。
しかし、似たような結果が必要だったサリバン、レビー、シーム、そしてフィッシャーの4人は、アガディールで予選通過を果たせず、2013年の大会王者であるシームに至っては、前日の6位タイから2日目は「79」を叩いて後退してしまった。クッツェーは5人で形成される通算5アンダーのグループにつけており、大会は4打差のなかに32人の選手が犇めく混戦模様となった。
初日「70」のフリートウッドは2日目を「71」でラウンドし、通算3アンダーで大会を折り返した。一方、レビーとシームは予選通過に1打及ばず、サリバンはパー4の4番で9打叩いたことにより望みが断たれ、2日目は「75」でラウンドした。フィッシャーは2日連続の「77」で、通算10オーバーで大会を終えた。