南アフリカでインスピレーションを探し求めるクラーク
先週、「ライダーカップ」欧州代表チームのキャプテンに任命されたダレン・クラークは、その事実からポジティブな面を引き出し、今週、南アフリカで開催される「ヨハネスブルグオープン」にて、それをコース上のパフォーマンスに還元したいと考えている。
北アイルランド出身の46歳は、19カ月後にヘーゼルティンで開催される「ライダーカップ」にて、新記録となる4連覇を目指す欧州代表チームを率いるキャプテンに任命され、それ以降、ゴルフ界から受け取った多くの幸運を祈るメッセージに感激頻りである。
しかしながら、キャプテンとしての仕事に取りかかる前に、ベストの調子を取り戻そうとするクラークは、この新たな地位がロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCのフェアウェイで勝利の公式を呼び込む上で一役買ってくれることを願っている。
「確かにここのところ、自分の競争本能はそこまで鋭くなかったけれど、このキャプテン拝命は、自分のゴルフに関して言うと、実は不幸中の幸いと言えるかもしれない。というのも、これにより練習し過ぎるということもなくなるし、色々なことを見据えなくてはならなくなるわけだからね」とクラーク。
「もう少し良いプレーができるようになる一助となってくれれば幸いだね。確かに今年は、キャプテンの仕事はそこまで大きな違いを生み出さないだろうけれど、来年は自分のプレーするスケジュールが大きく変わって来るだろうからね」
今週の「ヨハネスブルグオープン」を制する上で、クラークは、ディフェンディングチャンピオンのジョージ・クッツェー、そして同大会3勝目を狙うリチャード・スターンといった地元南アフリカを代表する名手2人を筆頭とした手強いフィールドに打ち勝たねばならない。
クッツェーは昨年のこの大会でヨーロピアンツアー初優勝を飾っており、この巨漢の南アフリカ人選手はロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGC来訪を心待ちにしている。
「遂に『ヨハネスブルグオープン』のディフェンディングチャンピオンだと名乗れるのは良い心持ちがするだけに、今週の大会は本当に楽しみだね。コースは素晴らしいコンディションにあるから、一暴れできたらいいね」とクッツェー。
「この大会もコースも、常にエンジョイしてきた。自宅から近いから、家から通いながら楽しむことができるし、あそこの2つのコースは長年プレーしてきたからすっかり目に馴染んでいるんだよ。幾つかある、自分のゴルフにフィットしないホールでさえ、何とかやりくりする方法を見つけてきたんだ」
「自分のゴルフは年々進化しているし、あのコースでプレーする上での武器も大分備わっているんだ。初めて東コースをラウンドしたとき、こんなところ、イーブンパーで回るのさえ無理な話だと思ったのを覚えているけれど、さっきも言ったように、僕は進化したし、多くを学んだし、試練をエンジョイできるようになったんだ」。
「スイングもしっくりきはじめているし、安定性もだいぶ向上した。調子も徐々に上がってきているから、このまま上がり調子で行って、日曜の夜はあのトロフィを掲げるところまで行ってくれればいいね」。
サンシャインツアーが共催する今大会には、国外からは「南アフリカオープン」王者のアンディ・サリバン、そして先週の「ヒーロー・インディアンオープン」で2位に入ったSSP.チョウラシアといった面々が参加する。
これまで、「ヨハネスブルグオープン」はロイヤルヨハネスブルグ&ケンジントンGCの東コースと西コースを使用して開催され、出場する210人の選手たちは、始めの2日間で両コースをラウンドし、決勝ラウンドの2日間は東コースを舞台に行われてきた。
今年も昨年同様、この大会は「全英オープン」の予選会としての役割を果たすこととなり、「ヨハネスブルグオープン」でトップ10入りした選手のうち、まだ「全英オープン」の出場権を獲得していない上位3人が、7月のセントアンドリュース行きの切符を手にすることになる。