地元の安らぎに勝利を期するシュワルツェル
チャール・シュワルツェルは今週の「南アフリカオープン」で、自身のキャリアにおける“空白”を埋めたいと考えている。
かつての「マスターズ」王者であるシュワルツェルは、1年前にグレンダワーGCでの大会最終日を首位で迎えたものの、2つのダブルボギーを含む「71」に終わり、優勝を掴み損ねた。
優勝したデンマークのモルテン・オラム・マドセンの後に続く4位タイは、シュワルツェルにとっての母国ナショナルオープンにおける5度目のトップ5入りとなったが、今週ハウテンで開催される大会で優勝賞金を手にし、10度目のヨーロピアンツアー制覇、そして母国では6度目の優勝を望んでいる。
「昨年は最終ラウンドの途中まで首位に立っていたし、これまでにも何度か優勝しそうになったことはあったんだ。この大会は自分のキャリアが終わるまでに一度は勝ちたい大会なんだ」とシュワルツェル。「グレンダワーに戻ってこられて素晴らしいし、ゴルフコースは昨年さえ上回る状態の良さだね。ラフが気に入っている。芝が立っているんだ。そうなると調子の良い選手にとってはアドバンテージとなるからね。去年はラフの芝が寝ていたので、若干、どなたでもご自由に、という感じだったんだ」
「コースは素晴らしいコンディションにあるし、グリーンは最高だね。今週は最高のプレーをした人間が勝つのは間違いないよ」。シュワルツェルの勝利への道は週末に負った爪先の負傷により険しいものになるかに見えたが、ヨハネスブルグ出身の彼は、今週は「手負いのゴルファーに気をつけろ」という古いことわざ通りの展開になればと考えている。
「今週は爪先の負傷があってちょっと出遅れたんだ。少し敏感な痛みで、左足へフルに加重するのに苦労しているところだけど、少なくとも明日もう一日休めるからね」とシュワルツェル。「ティオフしたら全力を尽くすだけだよ。爪先の状況を考慮すれば今日はまずまずのプレーができた。とは言え痛みはあったけれどね」
「2倍の痛み止めと抗炎症剤を服用したんだ。ちょっと痛むけれど、それは歩くときの話で、スイングは大丈夫。もし、ゴルフスイングも阻害するくらいだったら、出場しようなんて考えもしなかったと思う。でも、そこまで痛みを感じることなくスイングはできるようだからね」。しばらく勝利から遠ざかり、無風状態の続いているシュワルツェルだが、クリスマス前の「アルフレッド・ダンヒル選手権」でのボールストライキングの良さが励みとなっている。
「自分のゴルフは徐々に戻りつつある。実際、3週間前の『ダンヒル』では良い感じで打てるようになったと感じたんだ。今日もとても良い感じだったね。間違いなく自分のスイングができる状態に戻りつつあるし、狙い通りの球が打てるようになってきた」とシュワルツェル。「これでパットを決めることができれば自信は深まっていく。そうなればすべての歯車が噛み合うはずさ」